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作品名(内容を表すもの):投下された方のレス番 の順に内容を表示して掲載させていただきます。 アリス+魔理沙×霊夢:2スレ993 追いかけてくる者:6スレ819 ケーキVS貧乏巫女:7スレ368 霊夢は蟲も殺せない優しさを持っているんだけども:17スレ664 魔理沙が化け物に2:26スレ556 霊夢いぢめ:27スレ774 太歳星君が幻想入り:29スレ375 こんなこともあろうかとまゆげだけは持ち歩いておいたんだ:29スレ558 霊夢、逝く。:29スレ792 霊夢、逝く。救い:29スレ792 魔理沙が死んじゃった!:31スレ724 なんて最初からいなかった:32スレ851 弱体化 34スレ517 霊夢いじめ:35スレ137 まくろきゆめ:35スレ433 そうあれかしと云われても、と少女は言ふ:35スレ488 止まない雨 35スレ925 袖を失った霊夢:38スレ4-6
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テキストモードで編集してみる。 変な感じなんだぜ。 霊夢対策箇条書き その1:214系をどうするか チェーンかサーヴァントかフォークか。 チェーンメインでやってて困るのが、地雷の対策。 地雷置かれるとCチェーン使えなくなってしまうのが辛い。 のぇる曰く「Bチェーンで動かして飛ぶところを狙う」らしいが俺には難しそう。 霊夢側が地雷の上で引きこもり&バスターで射撃戦 みたいな状況になると、どうにもBチェーンじゃ分が悪いようなきがする。 なので、地雷霊夢にはサーヴァントが一番わかり易い対策だと思う。 地雷置いたら無理に近づかずにサーヴァント設置で動いてもらう。 その2:固めの抜け方 JAをガードした後の霊夢の行動: 1.射撃(J2B) 2.J6A 3.着地して近A 固めでJA後に射撃多めの人だったらウォークで返す。 これでJ6A使い出したらそこ結界か。 着地して近Aにはまた別の対応が必要。 近Aの後: 2A→6Aしたり、2A- DAしたり、AAA→射撃したり、A出しきりしたり、多岐にわたる。 スペカがあるときは6A- 昇竜→スペカキャンセルがあるらしく、6Aに結界も安定ではない。 とはいえ、6Aは狙いどころではあるのでカード状況を見ながら結果は必要か。 あと、A連出し切りの後とか、溜め6AガードしたあとにDAとかで固めに行こうとすると、3Aに負けてしまう。 なので、そこはすぐ食いつかずにちょっと様子見をするほうが安全かも。
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霊夢 霊夢イベント シナリオ攻略幻想郷戦記・今昔幻想郷 永夜抄 Extra アンノウンX イベント 2ターン目以降 博麗の池を占領している 玄爺が仲間に加わる(今昔幻想郷のみ) 10ターン目以降、博麗神社を占領している 魅魔が仲間に加わる(今昔幻想郷のみ) 人形の森を占領 オレルアン人形、京人形、露西亜人形が仲間に加わる(幻想郷戦記・今昔幻想郷) キノコの森を占領 ツチノコが仲間に加わる(幻想郷戦記) 魔法の森入り口を占領 軍資金+200Ley 化け茸、陰陽紫玉、キーボード霊、土の本、射撃ロボットが仲間になる(今昔幻想郷) 妖精の森を占領 三月精(サニーミルク、ルナチャイルド、スターサファイア)が仲間になる(今昔幻想郷) 魔理沙の敵撃破数が20以上 魔理沙が強化可能になる(今昔幻想郷) 以下、中盤以降のネタバレを含む為伏せてみました +魅魔の神社乗っ取り 魅魔の神社乗っ取り条件:霊夢が死亡、霊夢が死亡した戦闘で魅魔が一緒に出撃している。10ターン後以降。今昔幻想郷のみ発生。 霊夢に代わり魅魔がマスターとなる。能力が強化され、ついでに種族も人間系に。魅魔にビーストテイマー属性が無いのでモンスターは操作不可になる。 ほぼ全ての他のイベントが発生しなくなるので注意。(どのイベントかは未検証) +萃香加入 萃香加入条件:八雲・華のさかづきが滅亡、萃香が撃破されている +早苗加入 早苗加入条件:守矢神社が滅亡、早苗が撃破されている +咲夜加入 咲夜加入条件:15ターン目以降、紅魔館が滅亡、咲夜が撃破されている +パチュリー加入 パチュリー加入条件:咲夜が仲間になっている、魔法図書館を占領、パチュリーが撃破されている、下記の「魔理沙の魔道書拝借」が発生していない +美鈴加入 美鈴加入条件:咲夜が仲間になっている、紅魔館正門を占領、美鈴が撃破されている +小悪魔加入 小悪魔加入条件:咲夜が仲間になっている、紅魔館を占領、小悪魔が撃破されている +妖夢加入 妖夢加入条件:冥界が滅亡、八雲軍が生存かつ復活していない、妖夢が撃破されている +魔理沙の魔道書拝借 魔理沙の魔道書拝借条件:魔理沙が生存、パチュリーと咲夜が仲間ではない、魔法図書館を占領 +究極の人形 究極の人形条件1:魔法の森奥地を占領、アリスが生存、かつ七色の魔法を習得していない条件2:軍資金500Ley以上まず条件1を満たすと会話が発生、500Leyを貯めると究極の人形を起動できる旨を伝えられる。その後、条件2を満たすと500Leyを消費し、ゴリアテ人形・レベルティタニーア*2が仲間になる。 +七色の人形遣い 七色の人形遣いアリスを強化できる。 条件:アリスが生存、パンデモニウムを占領、ターン開始時にアリスが博麗神社にいる(バグ?) シナリオ攻略 幻想郷戦記・今昔幻想郷 ご覧の通り、強化・仲間加入イベントが非常に多く、20人前後のユニットが仲間になる。特に、紅魔館は優秀な人材が多く、ほぼ全員仲間に出来る可能性があるので積極的に狙おう。 序盤最初は真っ先にイベントで魔理沙の強化をしよう。機動力が上昇し、特技も格段に使いやすくなる。本拠地周辺のザコキャラ相手なら難なくいけるはず。 アリスもイベントで強化できるが、魔理沙と比べて条件が厳しい。下手をすると魔界、聖輦船、華のさかづき、地霊殿と同時に戦争になる。本拠地を捨てて魔界に移住するぐらいの気持ちで。魔界ではエリア雇用で人間系のユニットを雇うことができないので、ある程度戦力が充実してから。 序盤の相手は夢美率いる夢幻伝説とみすちー率いる宵闇の妖怪軍。夢幻伝説のロボット軍団は戦闘力が高めなものの弱点だらけなので、陰陽玉、ビットを囮にしながら魔法で殲滅。宵闇の妖怪は神聖が弱点のキャラが多いので、霊夢と陰陽玉で応戦。 中盤以降人間系は即死耐性持ちが少なく、状態異常耐性も無いに等しいので運用が難しい。どうしても人間系を使いたいのなら妖怪ハンター、小銃撃ち、陰陽師をバランスよく雇いたい。妖怪ハンターは陰陽玉と違い闇魔法に弱くないので撃ち負けにくく、小銃持ちは高い攻撃力、技量、射程を持つ。陰陽師は光魔法Bのヒールレインに尽きる。 人間系の上級魔法使いは水魔法LvA風魔法LvAなので優秀な補助魔法を使えて、耐性もそこそこ。上の3種の人間ユニットと一緒に使おう。注:(設定ミスの可能性あり)現時点では、人間系の魔法使いがエリア雇用ができないため、放浪人材のエレンの雇用でしか仲間にすることが出来ない。エレン自身も優秀な能力を持つのでぜひ仲間にしたい。 放浪人材のススメ先に挙げたとおり、魔法使いを雇えるエレン。旧作の靈夢は脅威の札弾3連射を持ち、Win版の霊夢に全く引けをとらない。同じく旧作の魔理沙は高い機動力を持つため、逃走する敵を仕留めやすい。 永夜抄 一番楽な陣営。状態異常耐性が一番まともで弱点も殆ど無く、ガンガン攻めていける。MP再生量的に霊夢がアタッカー、紫がサポーターとしてやるのが良い。 霊夢、紫共に能力のバランスが良く、またSランクならほぼ全ての雑魚を一撃で倒せる。VS永遠亭でウザい兎を二度三度殴らなくても一発で倒せる。永遠亭以外はマスターが致命的な弱点持ちだったり、一般が少なかったりでそれほど気にならないが、永遠亭はとにかく一般が多い上ヒール3をガンガン使われるので、一撃で倒せるか否かは結構重要。 序盤で戦う魔理沙は結構強い。このころはまだ霊夢、紫ともにランクが低いので一般に致命的な打撃を与えられない。マスター等回復役を沈黙させられれば一期に楽になる。なのでまず上海を倒し、ついでアリスを行動不可にする。(注 倒さない)そして魔理沙を料理しよう。 レミリアは光・神聖弱点なので瞬殺可。ただし仕留めそこなうとナイフ弾でこちらがやられる。夢想封印→紫のレクイエムで確実にしとめる。 炎の警備隊はそこそこ強いがこのころには霊夢、紫ともにSランクなので特に苦戦しないだろう。 幽々子は一番楽。マスターと一般が同じ弱点持ちなのでまとめて夢想封印→レクイエムでさようなら。レミリアみたいな強力なHP回復がない上、鈍いので余裕でしとめられる。 永遠亭はまずは兎狩りを行う。遠くから近くからヒールやら矢やら幻視やらが飛んでくるがまずはウザい毒もちから倒す。永琳が近づく前に一般、鈴仙、てゐを倒せて無ければ一度撤退することを薦める。胡蝶夢丸は紫の弱点なので他に残ってるのがいると霊夢ひとりで睡眠解呪と駆除、永琳撃破をしなければいけなくなる。キツイ。永琳は霊夢で殴って倒すべし。紫は本当の最後の一撃で。霊夢、紫ともに技量が激高なので兎の矢はまず当たらないが過信は禁物。 Extra アンノウンX
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ここは れいむの AAを ほかん しておく ぺーじ。 したのりんく から いってね __ _____ ______ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、 'r ´ ヽ、ン、 ,'==iゝ、イ人レ/_ル==', i i イi (ヒ_] ヒ_ン ) ヽイ i | レリイ"" ,___, "" .| .|、i .|| !Y!///.ヽ _ン //// 「 !ノ i | _人人人人人人人人人人人人人人人_ L.',. L」 ノ| .| > ゆっくり補完していってね!!! < | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ / ̄ 。 `ヽ l l ゚_ ノ `ヽ | | } , | | // | | // | | 分類に関して ゆ.霊夢 E1 っ.霊夢 E2 く.霊夢 E3 り.霊夢 G1 し.霊夢 I1
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以下テンプレ タイム(プレイヤー名):コメント:画像(サムネ別画面表示) 画像のコピペ用: blankimg(ここに上げた画像のURLを入れる,width=102,height=76ハンカクカッコトジ (よく分からない人は挑戦ルールを読みましょう) 【対CPU Spoiler無】 対霊夢 ☆4 55(NSHN) ギリギリラウンド取得 リプレイ ◇ △ 対魔理沙 ☆5 20(NSHN) どう考えても対人よりきつい リプレイ ◇ △ 対妖夢 ☆7 19(NSHN) (CPUが)よく頑張りました リプレイ ◇ △ 対咲夜 ☆4 20(NSHN) どうやっても相手が死ぬ リプレイ ◇ △ 対優曇華 ☆7 02(NSHN) せっかくCPU頑張ってくれたのにこの霊夢である リプレイ ◇ △ 対チルノ ☆ 17 37(みくり屋):2R目。古いのばかりですいません リプレイ ◇ △ 対リリカ ☆4 48(NSHN) リリカさんもっと頑張ってください リプレイ ◇ △ 対メルラン ☆4 22(NSHN) 自分としても相手としてもきついです リプレイ ◇ △ 対ルナサ ☆4 56(NSHN) おおよそのCPUのキャラは霊夢相手に5分前後で落ちる リプレイ ◇ △ 対ミスティア ☆ 10 02(みくり屋):2R目。そろそろ過去の遺産も打ち止めです リプレイ ◇ 7 21(NSHN) 可もなく不可もなく リプレイ △ 対てゐ ☆4 32(NSHN) なんか常に3分前後でてゐ落ちるんだけどどうなってんの リプレイ ◇ △ 対射命丸 ☆6 55(NSHN) むずい リプレイ ◇ △ 対メディスン ☆4 13(NSHN) これ以上はなかなか伸びそうにない リプレイ ◇ △ 対幽香 ☆2 10(NSHN) あまりに早死にするんでノーショットも一瞬考えたけどやはりしないことに リプレイ ◇ △ 対小町 ☆3 40(NSHN) 小町の耐久待ち リプレイ ◇ △ 対映姫 ☆4 15(NSHN) タイム伸びない リプレイ ◇ △ 【対CPU Spoiler有】 対霊夢 ☆6 15(NSHN) うむ リプレイ ◇ △ 対魔理沙 ☆10 31(NSHN) ゲージ回ってる間は被弾してはいけない リプレイ ◇ △ 対妖夢 ☆ ◇ △ 対咲夜 ☆ ◇ △ 対優曇華 ☆ ◇ △ 対チルノ ☆ ◇ △ 対リリカ ☆ ◇ △ 対メルラン ☆4 59(NSHN) 5分寸止め リプレイ ◇ △ 対ルナサ ☆ ◇ △ 対ミスティア ☆ ◇ △ 対てゐ ☆ ◇ △ 対射命丸 ☆ ◇ △ 対メディスン ☆ ◇ △ 対幽香 ☆ ◇ △ 対小町 ☆ ◇ △ 対映姫 ☆7 40(NSHN) 下の方でC2打てば安全だけど開花維持のためにはリスクを背負わないといけない リプレイ ◇ △ 【対人】 対霊夢 ☆ ◇ △ 対魔理沙 ☆9 31(みくり屋):2P側、2R目。Latency3でがんばった(お互いに)。 リプレイ ◇ △ 対妖夢 ☆ ◇ △ 対咲夜 ☆ ◇ △ 対優曇華 ☆ ◇ △ 対チルノ ☆ ◇ △ 対リリカ ☆ ◇ △ 対メルラン ☆ ◇ △ 対ルナサ ☆ ◇ △ 対ミスティア ☆ ◇ △ 対てゐ ☆ ◇ △ 対射命丸 ☆ ◇ △ 対メディスン ☆ ◇ △ 対幽香 ☆ ◇ △ 対小町 ☆ ◇ △ 対映姫 ☆ ◇ △
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博麗霊夢 移動方法 陸のみ ボーナス 対ヒロイン2倍 レベル HP 攻撃力 防御力 移動速度 射程 攻撃間隔 1 580 22 1 1.0 0-7 1.0 2 610 24 1 1.0 0-7 1.0 3 640 26 2 1.0 0-7 1.0 4 670 29 2 1.0 0-7 1.0 5 700 32 3 1.0 0-7 1.0 6 730 35 3 1.0 0-7 1.0 7 760 38 4 1.0 0-7 1.0 8 790 42 4 1.0 0-7 1.0 9 820 46 5 1.0 0-7 1.0 10 850 50 5 1.0 0-7 1.0 スペル1 夢符「二重結界」 アイコン タイプ Passive 近くにいる味方ユニットの防御力を上昇させる。 レベル クールダウン 射程 範囲 効果時間 対象 効果 1 - - ? 永続 味方ユニット 防御力 +1 2 - - ? 永続 味方ユニット 防御力 +3 3 - - ? 永続 味方ユニット 防御力 +5 スペル2 神技「八方鬼縛陣」 アイコン タイプ Avtive 指定地点の周囲に、敵ユニットの移動速度を低下させる陣を設置する。 レベル クールダウン 射程 範囲 効果時間 対象 効果 1 ? ? ? ? 敵ユニット 移動速度 -40% 2 ? ? ? ? 敵ユニット 移動速度 -50% 3 ? ? ? ? 敵ユニット 移動速度 -60% スペル3 霊符「夢想封印」 アイコン タイプ Active 自分の周辺にいる敵ユニットに向けて、追尾弾を3発発射する。レベルアップでスプラッシュが追加される。 レベル クールダウン 射程 範囲 効果時間 対象 効果 1 ? ? ? ? 敵ユニット 30ダメージ * 3 2 ? ? ? ? 敵ユニット 50ダメージ * 3 スプラッシュ小 3 ? ? ? ? 敵ユニット 70ダメージ * 3 スプラッシュ大 ラストスペル 大結界「博麗弾幕結界」 アイコン タイプ Active 一定時間、近くにいる味方ユニットの防御力と攻撃力を大きく上昇させる。 レベル クールダウン 射程 範囲 効果時間 対象 効果 1 ? ? ? ? 味方ユニット 防御力 + 4 攻撃 + 20% スキル紹介 夢符「二重結界」 固定値でアーマーが上昇するため、アーマーの高い星などと組み合わせるとかなり硬くなる。同盟国にも効果があるが重複はしない。 神技「八方鬼縛陣」 レベルアップで移動速度低下の陣の範囲が広くなる。 霊符「夢想封印」 レベルを上げた時の強くなる幅が大きいので、使うなら2か3までは上げたいところ。 大結界「博麗弾幕結界」 更にアーマーが上昇する。素直にぶつかり合えば負けないが、爆発力はそれほどないため相手のラスペには注意。
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博麗霊夢 (はくれい・れいむ) 能力:『主に空を飛ぶ程度の能力』『霊気を操る程度の能力』 所属:正規軍(旗揚げ戦~第10回大会)、 博麗神社(第11回大会~、正規軍を改名) GM軍(第31回大会より完全移籍) ファイト・スタイル 空飛ぶ赤い腋巫女 投打極全てにおいて東プロ随一の華麗さを持ち、エースの名を欲しいままにしている。 また単にそれだけでなく、本来の『空飛ぶ巫女』を全身で表現するような空中技も 持ち合わせており、極め付けが東プロでもトップレベルの人気を持つフィニッシュホールド 『夢想封印』の複雑なムーブまで繰り出すという 東プロにとってもなくてはならない絶対的な存在である。 夢想封印 大一番で魅せる霊夢の必殺技。 その複雑にして華麗なムーブは、絶対的なフォール技としての説得力を持ち、 背中を見せる相手に対して逆方向のロープに霊夢が走るだけで、 対戦相手のファンからは絶望の悲鳴が上がるほど。 構成としてはデジャヴ+ウラカン・ラナ。 非常に複雑なムーブを解説すると、以下の通り。 背中を見せている相手に向かって走り込み、相手の右脇下に自分の体を差し込むようにジャンプ。 そして相手の右腕を取り、そこを支点にして左旋回しつつ螺旋状に上昇し、相手の首を両股で挟み込む。 そして今度はそこを支点としてさらに勢いのまま左旋回しつつ、再び右脇下に潜り込む。 それをほぼ2回転繰り返してから(回転数は変わることもある)、 最後に両足で相手の頭を挟んだ状態で、自分の頭を振り子のようにして 相手の前方に大きく振り、そのままの勢いで相手の股の間を潜り込む。 このとき、その自分の動きの反動で相手は前に回転するため、両者とも一瞬空中に 浮いた状態で、回転によって上下が逆転して自分が上のポジションとなる。 そのタイミングで相手の両足を取り、相手を押し潰してエビ固めの体勢となり、フォールにもっていく。 DDTの坂井ヨシヒコ選手(風船人形)が使用する超異質なコンビネーション技。 あまりに複雑すぎるので、霊夢が出場する試合を見たほうが早かったりする。 なお、GM軍入り後は余り見せなかったため、「太ったために使えなくなった」という説が ファンの間でまことしやかに囁かれていたが、第37回大会で華麗に行使してみせ、そのような雑音を払拭した。 技名は、東方紅魔郷他で使用するスペルカード『霊符「夢想封印」』もしくは『神霊「夢想封印」』より。 妖怪バスター 出した回数こそ多くないが、高いフォール率を誇る霊夢の投げ技。 アルゼンチンバックブリーカーの体制から相手を90゜旋回させ、ライガーボムの要領で落とす。 オリジナルはライオネス飛鳥のタワーハッカーボム。 技名は、東方風神録における霊夢の装備名もしくは東方緋想天における霊夢の技名。 ペディグリー 序盤から終盤までの相手への重い一撃を狙う事ができる技。 ダブルアームスープレックスの前段階のように相手の頭を両足ではさみ、腕をロックした状態で やや後方にジャンプし顔面を叩きつけるダブルアーム式フェイスバスター。 受身が不可能なため叩きつける時に腕のロックを外す事が多いが 時折3点ロックの状態のまま叩きつける事もあり、これを『ガチグリー』と称するファンもおり 受けた相手がなかなか立ち上がれなくなる、 立ち上がってもすぐには動けなくなる等非常に説得力の強い技になっている。 しかしながら、最近では早苗を襲撃したときの決め技だったり、肉座布団の前振りとして使われるなど、 霊夢の悪の象徴とも言える技となっている。 ネーミング含めオリジナルはWWE所属のHHH。 別名で同型のダブルアーム式フェイスバスターを使う選手もいる。 腋固め 相手の片腕を自分の腋下に挟み込み、相手の腕を逆方向に反り上げて極める関節技。 掛け手の脇を支点として、無理矢理受け手の腕をまっすぐにするような形になる。 相手が仕掛けてきた時切り返しとして用いる事もある霊夢の十八番であり、それ以上に腋巫女としての証明でもある技。 逆に腋巫女でないものは同型の技であってもこの名前を用いてはならない。 そのため早苗との腋コントラマッチ敗戦後一時「脇固め」として使用していた。 藤原喜明がこの技の名手であり、海外では「フジワラ・アームバー」の名称で知られる。 霊夢らが使う時は英語で言えば「腋巫女アームバー」となるらしい。 エルボー各種 顎を打ち抜く肘撃ち。エルボーはメルランと言うイメージもあるが、 実際、霊夢は試合での使用頻度が多い。 ローリングエルボーなどの魅せ技も多様していることから、霊夢のほうが NOAHの三沢光晴のソレをフォロワーしているのは間違いない。 タイガー・スープレックス 相手の背後に回り込んだあと、両脇に外側から腕を通して相手の肩を掴むように固定し、 体をブリッジさせる勢いで相手を後方に反り投げ、肩口からマットに叩きつけてフォールを奪う。 文字通り、歴代のタイガーマスクが必殺技としている。 (肩に手を添える原型と、自分の両手をクラッチする「 84」の2種類あるが、ほぼ同型) 夢想 霊夢ヒールターン後から主に使うようになった新技。 相手の股下をクラッチして持ち上げ、高角度から背面を叩き付ける変形ロックボトム。 今までのホールドとは違う純粋力技であり、萃香を切り捨てた以降金こそ力だとする霊夢の存在感を象徴する技となった。 もっとも、GM軍に移籍後、恵まれた食生活のために体重が増加して、以前の華麗な夢想封印が出せなくなったから、 こちらに切り替えたのではないか、というファンの囁きもある。 オリジナルはNOAH所属力皇猛の無双。 鬼巫女ストンピング ストンピングとは、プロレスでは極々基本の技で、倒れた相手を足で踏みつける技の総称である。 (蹴るわけではなく踏みつけるのがポイント) ここでは霊夢が使う連続ストンピングを指す。 第37回大会では、U3級の橙に10連発を見舞い、その凄惨さに会場と藍が凍り付いた。 俗称まっはふみふみ。 ちなみにこの技が飛び出すともれなく「鬼巫女」タグがついてくる。 確かにそのストンピング速度は人間では不可能ではないかとも言われ………ん?誰か来たようだ。 蛍光灯 同じく、ヒールターン後に使用。 明らかに反則であり、わざわざそんなことをしなくても強いはずだが、 これがGM軍として存在の証明だろうか。 「成金は光るものが好き」と皮肉られた。 ちなみに最初に被弾したのは妖夢である。 なお、最近はパイプ椅子なども使用。堕ち巫女。 その他の技 各種ミサイルキック、ノーザンライトボム、垂直落下式リバースDDTなど。 ロープからの空中殺法もこなし、空飛ぶ腋巫女の名に相応しい、身軽な攻撃も得意である。 また、全選手の中でもトップクラスのスタミナ持ちであり、技を食らいつつも逆転劇を何度も 演じてきた。(現在はヒールという位置だが)レスラーの実力は一級であり、エースオブエース。 戦績 [部分編集] +全戦績 -ネタバレを含むので注意- 以下は、第39回大会時点。 大会 試合 形式 対戦相手 試合動画 試合結果 備考 旗揚大会 第4試合(メイン) TAG(魔理沙) フラン,レミリア sm2514149 ●(19 51 フラン・ビーチブレイク) ピンを取られたのは魔理沙 第02回大会 第5試合(ダブルメイン) LSWタイトルトーナメント 魔理沙 sm2549392 ○(14 51夢想封印) 初勝利/初ピン 第03回大会 第3試合(メイン) LSW初代王者決定戦 レミリア sm2573181 ○(20 38夢想封印) ベストバウト選出試合LSW初代王者戴冠 第04回大会 第1試合 LTWタイトルトーナメント(紫) アリス,魔理沙 sm2583887 ○(22 58腋固め・アリス) 第05回大会 第4試合(メイン) 3VS3(魔理沙,アリス) レミリア,フラン,咲夜 sm2641272 ●(20 28 レミリア・グングニル) ピンを取られたのはアリス 第06回大会 第1試合 LTWタイトルトーナメント(紫) レミリア,フラン sm2671212 ●(19 14 フラン・スターボウブレイク) ピンを取られたのは紫 第08回大会 第4試合(メイン) LSWタイトルマッチ 幽々子 sm2765905 ○(19 53前方回転式エビ固め) ベストバウト選出試合LSW防衛1回目 第⑨回大会 第0試合 LSWタイトルマッチ X sm2788371 ○(11 41夢想封印) LSW防衛2回目 第10回大会 第5試合(メイン) LSWタイトルマッチ フラン sm2852951 ●(14 51 レーヴァンティン) 霊夢初のピン負けLSW防衛失敗ベストバウト選出試合 第11回大会 第3試合 3VS3(アリス,萃香) 紫,藍,橙 sm2873345 ●(17 48 橙・飛びつき後方回転エビ固め) ピンを取られたのは萃香 第12回大会 第2試合 LTU暫定王者決定戦(アリス,萃香) X1,X2,X3 sm2894657 ○(23 24妖怪バスター・X3) LTU暫定王者戴冠 第13回大会 第4試合 LTU初代王者決定戦(アリス,萃香) 早苗,神奈子,諏訪子 sm2940485 ●(18 43 早苗・神の風) ピンを取られたのは萃香LTU防衛失敗 第14回大会 第3試合 4vs4『反紅魔館連合衝突戦』(レミリア,咲夜,アリス) フラン,永琳,魔理沙,X sm2973047 ○(26 18 首吊り蓬莱人形(アリス)・X) 第16回大会 第4試合 TAG(萃香) レミリア,美鈴 sm3110518 ○(22 06回転エビ固め・レミリア) 第17回大会 第6試合(メイン) LTWタイトルマッチ(萃香) 妹紅,慧音 sm3186064 ○(24 57ノーザンライトボム→片エビ固め・妹紅) LTW三代目王者戴冠 第18回大会 第2試合 SINGLE『魂魄妖夢の斬撃五番勝負!』一番勝負 妖夢 sm3257198 ○(13 02夢想封印) 「X」として登場 第19回大会 第4試合 TAG(萃香) 文,小町 sm3340465 ●(21 54 小町・デスブランド) タッグ戦で初めてピンを取られる 第20回大会 第6試合(メイン) LTWタイトルマッチ(萃香) 文,小町 sm3435680 ○(24 18妖怪バスター・小町) LTW防衛1回目 第21回大会 第1試合 オールスターロイヤルランブル - sm3486388 ●(14 17 OtTRルール・チルノ) 緊急試合(メイン) 4VS4(レミリア,フラン,萃香) 雛,魔理沙,永琳,幽香 sm3512231 ●(25 12 魔理沙・ドラゴンスープレックス) ピンを取られたのはフラン 第23回大会 第5試合 3VS3(アリス,萃香) 雛,魔理沙,X sm3657399 ○(18 35 ショートレンジ百万鬼夜行(萃香)・X) 第24回大会 第1試合 3VS3(アリス,萃香) てゐ,鈴仙,輝夜 sm3714621 ○(16 43 百万鬼夜行→片エビ固め(萃香)・鈴仙) 第25回大会 第7試合(メイン) LTWタイトルマッチ(萃香) 咲夜,美鈴 sm3819346 ○(22 58 百万鬼夜行→片エビ固め(萃香)・美鈴) ベストバウト選出試合LTW防衛2回目 第26回大会 第5試合 4vs4『謝恩現金争奪戦』(藍,輝夜,幽々子) 慧音,諏訪子,フラン,早苗 sm3873693 ●(22 31 早苗・回転エビ固め) ピンを取られたのは幽々子 第27回大会 第5試合 SINGLE『axila contra』 早苗 sm3943947 ●(13 29 早苗・八坂の神風) 第28回大会 第6試合(メイン) LTWタイトルマッチ(萃香) 早苗,神奈子 sm4082756 ○(20 34 ミッシングパープルボム(萃香)・早苗) LTW防衛3回目 第29回大会 第4試合 TAG(アリス) 魔理沙,M.D sm4144215 ●(13 33 魔理沙・ドラゴンスープレックス) タッグでピンを取られたのは2度目 第30回大会 第3試合 4vs4(アリス,萃香,鈴仙) 妹紅,慧音,てゐ,リリカ sm4228092 ●(18 25 てゐ・幸せ四つ葉のクローバー) ピンを取られたのは鈴仙 緊急試合 SINGLE 早苗 sm4239061 ○(0 39ペディグリー) 第31回大会 第6試合(メイン) LTWタイトルマッチ(萃香) 妹紅,慧音 sn4340481 ●(0 00 試合放棄) ピンを取られたのは萃香LTW防衛失敗これ以降GM軍入り 第32回大会 第4試合 4vs4(輝夜,慧音,妹紅) メディ,鈴仙,アリス,萃香 sm4413129 ○(23 51夢想封印・アリス) 第33回大会 第3試合 TAG(慧音) 幽香,魔理沙 sm4829086 ○(16 54夢想封印・幽香) 第34回大会 第5試合 TAG(妹紅) 紫,藍 sm5401890 - 無効試合 緊急試合 TAG『Phantazm Down』(妹紅) 紫,ミスティア ○(18 51 フジヤマヴォルケイノイラプション(妹紅)・紫) 第35回大会 第7試合(メイン) 『SEVENSシリーズ』第3試合 3vs3(X1,X2) X3,X4,X5 sm5598534 ●(17 37 X5・高角度前方回転エビ固め) ピンを取られたのはX2 第36回大会 第2試合 200回放送記念BR 幽々子,紫,萃香,魔理沙永琳,フラン,小町 sm5611750 ●(7 50 幽々子・エビ固め) 最初の脱落者 第37回大会 第9試合 4vs4(慧音,てゐ,リリカ) 紫,藍,橙,にとり sm5872953 ○(17 19夢想封印・橙) 第38回大会 第5試合 3vs3(てゐ,輝夜) ミスティア,妖夢,紫 sm6178979 ●(17 22 妖夢・未来永劫斬) ピンを取られたのは輝夜 第39回大会 第2試合 3wayTAG(衣玖) レミリア,咲夜,幽々子,妖夢 sm6447074 ○(14 52 エビ固め・咲夜) 最後まで残る シングル 8戦6勝2敗 タッグ 14戦8勝5敗1無効試合 (霊夢のフォールによる勝ちは4回・霊夢がフォールを取られた負けは2回)レイマリ (魔理沙とのタッグ) 1戦0勝1敗 (霊夢がフォールを取られた負けはなし) 結界少女 (紫とのタッグ) 2戦1勝1敗 (霊夢のフォールによる勝ちは1回、霊夢がフォールを取られた負けはなし) 博麗神社 (萃香とのタッグ・タッグ名は特になし)7戦5勝2敗 (霊夢のフォールによる勝ちは3回、霊夢がフォールを取られた負けは1回、試合放棄負けが1回) 6人タッグ 8戦3勝5敗(霊夢のフォールによる勝ちは1回・霊夢がフォールを取られた負けはなし)博麗神社 (萃香,アリスとのタッグ・タッグ名は特になし) 5戦3勝2敗 (霊夢のフォールによる勝ちは1回・霊夢がフォールを取られた負けはなし) 8人タッグ 5戦3勝2敗 (霊夢のフォールによる勝ちは2回・霊夢がフォールを取られた負けはなし) その他8WayRR 2戦0勝 3WayTAG 1戦1勝 多いフィニッシュ技夢想封印 (7回) 妖怪バスター (2回) 上記のように、ほぼ全大会に出場しており、東プロ選手の中でも最も試合数を重ねている。 しかも、自らピンフォールを取られたことは僅かに4回と、圧倒的な勝率を誇る。 しかしながら、これは逆に、敗北により学ぶ場を得られなかった、ということも示し、 これがaxila contraで早苗に敗北して一気に「へたれいむ」化、そしてヒールターンという流れにも説得力を持たせている。 タイトル歴 LSW王座 初代(防衛2回) LTW王座 第三代王者タッグ(萃香)、防衛3回 LTU王座 暫定王者(萃香・アリス)組 受賞歴 2008年度東方プロレス大賞 最優秀選手賞(MVP)(フランとのダブル受賞) [部分編集] 人間関係 魔理沙(元正規軍メンバー。旗揚げ以降日に日に関係が悪化している) アリス、萃香(博麗神社メンバー。第32回大会で切り捨てる) 紫(「結界少女」としてLSW争奪トーナメントに参加。現在は八雲一家vsGM軍として敵対関係) レミリア(霊夢のライバルを称す。初代LSWベルトを競い合う) 早苗(腋争奪戦の相手であり、遺恨を持つ関係。後に襲撃して霊夢自身は遺恨を晴らすも、現在はそのことで逆に遺恨を持たれている) 幽香(初フォール負けを味わわせ、遺恨を持たれている) GM天子(最高のGMよ!!) 入場曲 少女綺想曲 ~Dream Battle~:~第29回大会 東方妖恋談(東方萃夢想バージョン):第30回大会~ 評 [部分編集] -東プロのエースとして・陽 旗揚げ大会~第26回大会 東プロのエースとして・陽 旗揚げ大会~第26回大会) 主人公にして主役にして東プロエースにして腋巫女。 旗揚げ戦からトップレスラーとして活躍。 現在に至るまで東プロのトップであることを示し続けている至宝LSWの 初代王者は誰あろう、博麗霊夢その人である。 この頃から既にシングル・タッグ・ユニットと活動の場を問わずリングに 立つ事が多かったが、それは博麗神社への信仰とお賽銭のためと自他共に認めており、 LSW初代王者としてベルトの死守は即ちファンからのお賽銭増加に繋がると 強く信じ続けていた。 第10回大会でフランに破れてLSWを失うも、第12回大会でLTU 暫定王者となる。これは翌大会にて新興勢力の守矢神社の前に敗れるが、 第17回大会で今度はLTWベルトを戴冠と、常に東プロのトップに立ち続けていたが、 これについてもすべてはお賽銭のためと常々から口にしていた。 そんな純粋かつ不謹慎な思いとはさておき レスリングには定評のある腋巫女として様々なブックにも答えている。 頂上決戦から新人の壁としてまで幅広く応じる選手は他にはあまり無く、 東プロでも流石の存在感といった所か。 タイトルマッチにも積極的に参戦。絶好の機会を逃さないその確固たる強さは 霊夢ファンならずとも刮目すべき点である。 また、ファンの「霊夢はカウント2.99を受けてからが本番」の言葉が示すように、 絶対的な危機に陥ってからの粘りは驚異的に尽きる。 幾度ピンフォール寸前まで押さえ付けられても跳ね返すその姿に、 対戦相手のファンも「ゾンビ巫女」と叫び、諦めの雰囲気さえ漂う有様である。 ただ、U3級とは階級越えをしてくる僅かなトップレベルのレスラー以外との交流が あまりなく、ドリームマッチ的なカードでしか若手やU3級とは当たれない事から 霊夢との初顔合わせの相手が如何なるレスリングをするかで以降の マッチメイクや境遇が変わるなど影響力が強い。 また、第21回大会の通称『Judgement Day』事件では、裏切られたアリスを救いに 登場するなど、団体内でも確固とした正義のレスラーとしての姿を見せていた。 +巫女の黄昏 第26回大会~第30回大会 巫女の黄昏 第26回大会~第30回大会 しかしそんな団体エースとして歩んできた彼女に転機が訪れる。 第26回大会。東プロでも珍しい賞金のかかった試合『謝恩現金争奪戦』で、チームが敗北、しかも 勝ちを収めた相手が、急速に台頭してきた新興勢力の守矢神社の早苗であったことに激発。 しかし早苗もここまでのO.D.Sとの抗争を経て、すっかり成長しており、この霊夢の口撃にも 堂々と対抗。そして両者は互いの腋を賭け、試合を行うことになる。 しかし、第27回大会で行われたその試合、axila contraはほとんどの予想を裏切り早苗が 奇跡と呼ばれる勝利を収め、霊夢は腋を封印されることになってしまう。 しかし、霊夢にとって(早苗にとってもだが)その腋は即ちファイトスタイルであり 霊夢のアイデンティティそのものであった。 腋封殺コスチュームに変更されると同時に戦績も言動も大暴落。すっかりへたれいむ化してしまった。 そしてその腋の奪還、早苗への報復、何より金につられ、 元正規軍を名乗りながら、第30回大会で早苗を襲撃して「腋」を奪還すると共に、GM天子と 業務提携を締結。 以前、給与3倍を提示されつつ断った(第28回大会)にも関わらず、給与5倍とグッズ増産計画を 再提示してきたGMに乗ってしまった事が、かつてのライバルや博麗神社組からは総すかんを喰っており、 軋轢は必至であった。 +堕ちた博麗の巫女 第31回大会~第32回大会 堕ちた博麗の巫女 第31回大会~第32回大会 翌、第31回大会では『博麗神社』の名義もLTWベルトも完全にGM軍団に売り渡し、 パートナーだった萃香の信頼をも裏切って悪の巫女に転身。東プロのエースオブエースは 団体のあり方を否定する集団の急先鋒に成り果ててしまった。 そんな彼女に対して、即座に魔理沙が『ブーイング浴びようが何されようが潰す』と勧告しており、 次いで、襲撃されてマットに這いつくばらされるという屈辱を受けた早苗も『絶対にこのままでは 終わらせませんよ!』と復讐を誓った。 こうして、次は誰が『霊夢潰し』を宣言するのか注目されることになった。 +全面戦争勃発 第33回大会~第34回大会 全面戦争勃発 第33回大会~第34回大会 GM天子の元ですっかり堕落した霊夢だが、第33回大会では ピンフォール負けが皆無であった風見幽香を「夢想封印」で沈める。 「ふとれいむ」などと実況で揶揄されていたが、技のキレと動きは相変わらずであったが、それはともかく、 敗北した風見幽香を天子のケ○に敷かれる会に服従させんとしたため、 重鎮八雲紫が介入した。ついに動いたスキマ妖怪は、霊夢をGM軍共々、制裁(スキマ送り)に 処すことを宣言。 霊夢も勿論黙るはずもなく、次大会で妹紅とのタッグで返り討ちと、迎撃態勢を整える。 第34回大会では、てゐの暗躍によって事実上ハンディキャップマッチとなった試合ではあるが、 自らもその強さを発揮し、紫を夢想封印にて撃沈寸前にまで追い詰めている。 (ミスティアのカットがなければフォールしていたかもしれない) 結局、紫を直接フォールすることは叶わなかったが、予告通りに紫を天子のケ○に敷かれる会に 服従させ、現場監督から引きずり下ろした。 しかし、これにより八雲一家と、それと仲の良い白玉楼からも遺恨を持たれることになり、 反GM軍として四軍連合が結成される流れとなる。 +悪の巫女の慢心 第35回大会~第38回大会 悪の巫女の慢心 第35回大会~第38回大会 そして第35回大会、GM軍vs四軍連合の試合にて、霊夢は「これに勝利したほうが勝ち」という最終戦に出場した。 しかし、試合の前に既にGM軍の罠は張り巡らされていた。四軍連合についていた妖夢の裏切り行為があり、 GM軍入りか?そう思われたが…突然妖夢が2度の裏切りという予想外の行動により 結局は、四軍連合に戻った。憤慨した霊夢は、圧倒的戦力で粉砕…のはずであった。 しかし、その慢心がまさかの妖夢の勝利により決着。(フォールされたのはリリカ) GM軍敗北。怒りのおさまらない霊夢は、蛍光灯で妖夢を粉砕。裏切り者への制裁と動いたその時… 突如乱入してきたM.D2号に天誅を喰らい、屈辱を味わいながらの大会終了となった。 翌36回大会では、放送200回記念BRに参加するも、豪勢な食事をしていたと一人遅れてリングに到着し、 真っ先に幽々子にエビ固めで潰されてしまうという体たらく。 豪勢な生活のツケは、「ふとみこれいむ」などと揶揄された。 その屈辱は37回大会、夢想封印で華麗に晴らして見せたが、決めた相手は彼女からすれば格下の橙。 続く38回大会でも、またしても格下のミスティアをまっはふみふみした挙句、チームは未熟者に してやられる有様。 今までの身軽さはすっかり疑われはじめ、あまりの情けなさぶりに会場からは失笑が漏れるほどで、 かつての栄光はどこへやらという状況になっていた。 +最新情報 第39回大会では、第2試合の3WayTAGに衣玖と組んで出場。奮戦する咲夜を最後の最後で仕留めるという 効率のよいクレバーな試合運びでこれを制し、GM軍としても勝利する。 そして続く第3試合で紫が神奈子に対してLSW挑戦を表明すると即座に介入。自らも挑戦を表明し、 初代王者陥落から久しく遠ざかっていた至高のベルトを再び奪取することを宣言した。 最近数大会だけを見ると、一時期太巫女と嘲笑されていた時期から比べても、明らかに技のキレを取り戻しており、 さらにコンテンダーマッチのレフェリーにパチェを指定するなど、勝つためにはなりふり構わぬ姿勢も見せており、 このまま再び至高のベルトを巻くのは彼女なのかもしれないという声も一部にある。 +霊夢がメインレスラーたる所以 その戦闘能力だけを見れば、どのような境遇であれ、東プロトップレベルなのは否めない。 相手が攻め込んだつもりでも、必殺ムーブ「夢想封印」で試合をひっくり返したり、 蓬莱人に匹敵する耐久力は「ゾンビ霊夢(巫女)」(元々は東方風神録での霊夢の立ち絵がなぜか顔色が 悪かったところからくる呼称)と評される。 現在のところ、東プロの至宝といえるLSW、LTW、LTUの全てを腰に巻いた (正確には、LTUは巻く前に陥落したが)のは彼女だけ、というのは厳然たる事実である。 どのような状態からも一撃で展開をひっくり返してしまう説得力の塊のような存在感が 以前のファンならば希望の存在であったが、今日では絶望の象徴に変貌してしまい、 今後の東プロがどのような方向性に向かうのかを力と結果で示してしまうトップヒールと化してしまった。 余談だが、GM軍団と提携した後は事あるごとに放送席に現れ、自分の暮らしがいかに変わったか自慢してくる。 腹立たしいことには違いないのだが、その内容がなにやら涙を誘うと評判が立っている。 また、ヒールターン後もその鬱陶しい言動と生活の堕落ブリから、 「空飛ぶ不快な守銭奴」、「樽」、「メタボ巫女」と色々なあだ名をつけられており、ある種今でも愛されている。 さらに、新興の守矢スマックダウン神社に信者数でも経営面でも押されており、 博麗神社はすでに単なるお社である感が否めない。初詣では参拝客がほとんど来ず、その差が現れている。 東方プロレス ファンBBS (現行スレ) Part2 【茶の間でレーム】 博麗霊夢さん つミ② 【卑し系鬼巫女】 (過去スレ/過去ログ化済) Part1 【堕巫女】博麗霊夢スレ【賽銭返せ】 (関連スレ) GM軍スレッド(現行) 【あいしてる】 GM軍ファンの集い その2 このページを編集
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■霊夢2 前回書いた霊夢ものの続きです。つーかエピローグ化しました。 何話かあるものを無理やりまとめたので 無駄に長いです。ごめんなさい。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ようやく迎えた春、花たちが目覚める季節。 おなじみの(といっても俺は始めて見るが)ほんわか妖精が、満面の笑顔で春を伝えるこの良き日に、 「○○~、準備できたの~?」 「ああ、今行く!」 俺は帰り支度を整えていた。 俺がひょんなことからここ幻想郷に足を踏み入れることになったのは、去年のこと。 正しく人災――いや、妖怪が起こしたから妖災か?――に巻き込まれた俺は、そうして俺をここに「招いた」妖怪に仕える、九尾の狐の八雲 藍さんの計らいで、博麗神社という所に厄介になっていた。 「運がよかったよな、正直」 神社での暮らしは新鮮だった。 初めのうちは男女一つ屋根の下という事もあってかなり緊張したが、一月とたたないうちにいつもの調子を取り戻せた。 というか、家主である博麗霊夢が、そういったことをまるで気にせずいつもどおりだったので、何か気にするのが ばかばかしくなった。というのが正しい。 今にして思えば、あのころはなんというか、男として見られてなかったような気がしてちょっと気が滅入る。 「そういえばそのあたりからだよな、霊夢の様子がおかしくなったのは」 「私がどうかした?」 「うわっ!?」 ふと、思い出したことを口にすると、いつの間にかそばに来ていた霊夢が返事をする。 突然のことだったので、ちょっと驚いてしまった。 「何よその驚き方は…。いつまでも出てこないから様子を見に来てあげたのに」 「あ、ははは。悪い、ちょっとな」 あわてて謝る。 いかんいかん、考え事で周りが見えなくなるのは俺の悪い癖だな。 「まあいいけど…で? 私がどうしたの?」 「ん…、いや、俺がここに来てからの事を思い返してたんだ」 苦笑しつつ聞いてくる霊夢に、俺は最後の荷物をかばんにつめつつ答える。 俺の言葉に、霊夢は人差し指をあごに当て、しばし考えるしぐさをする。 「あれから3ヶ月…か」 「正確にはもうちょっと長いんだがね。まあそのくらいか」 「改めて考えると意外に短かったのね。もっと前から暮らしてた気になってたわ」 「はは。…で、ここに世話になってから一月程した頃、霊夢から相談されたろ」 「あ、…あの頃の事ね…なんか恥ずかしいなぁ」 ここの暮らしに慣れ始めた頃、霊夢の様子がおかしくなった。 普段はいつもどおりなのだが、時折ひどく不機嫌…と言うか、情緒不安定になるのだ。 本人曰く、俺が別の人――例えば、霊夢の友人で魔法使いの少女、霧雨魔理沙とか――と話をしているのを見ると、 だんだん心がもやもやしてきて…そうなるらしい。 今にして思えば「ああ、そういうこと」と思わず「ニヤソ」としてしまうような話だが、 「自分は男として見られていない」と信じていた当時は原因がまったく分からなかった。 いや、可能性のひとつとして考えてはいたが、「ありえない」と切り捨てていたというのが正しいだろう。 霊夢に対して淡い思いを抱いていたその頃の俺は、何とか霊夢の力になりたいとその方法を模索していた。 その一環として、霊夢がよくお世話になっている、俺もいろいろとよくしてもらった古道具屋の主、森近 霖之助さんに相談した。 「あの時妙に遅いと思ったらそんなことを…」 「早いほうがいいと思ったんだよ」 「それで? 霖之助さんはなんて言ってたの?」 「うん…」 結局のところ、処置なしというのが結論だった。 もっと正確に言えば、これは霊夢自身でどうにかすべき問題であり、周りがちょっかいを出すべきでない、と。 「まあ、そうでしょうね」 「ああ」 そして、同時にこうも言われた。 「もしも君が霊夢の力になりたいのなら、そのことこそが大事だ。ならば、今はだめでも、いずれ君が力になれるときも来る」 …と。 「なったかしら? なってないわね」 「ひでえ」 「冗談よ。あなたには助けられたわ、いろんな場面で。…多分」 「多分かよ」 「そうですねぇ、いろいろありましたもんねここ最近。いやはや、記事がたくさんかけて助かりました」 「……」 「……」 「? どうしました? お二方とも黙りこくって…」 突然増えた声に、しかし今度はあわてず騒がず、声の主のそばへ向かう。 「あれ? 何で○○さんは私の後ろに…? 霊夢さんは霊夢さんで何か笑顔がこわ「ど・の・ツ・ラ・さ・げ・て・んな事言うかこのデバガメ天狗はああっ!!」みぎゃあああっ!?」 握り拳に懇親の力をこめて声の主の側頭部を挟み込みグリグリする。 古典的お仕置き法として親しまれているだけあって、妖怪にも効果は高かった。 この声の主、こいつの名前は射命丸 文といい、「文々。新聞」という新聞を書いている新聞記者だ。 鴉天狗という、幻想郷の外でも(日本限定ながら)割と馴染み深い種族の彼女は、しかしその多くの人が抱いているであろう 天狗のイメージを、多分木っ端微塵に砕いてくれる。 何せ彼女ときたら、幻想郷の女の子達の噂を求めて西東、天狗仲間からも情報を集めたりするうち、どんどん話が大きくなっていく。 最終的に彼女が記事にする頃には、事実が1、嘘が3、大嘘が6くらいの割合になっているらしい。だれかJAROに連絡しろJAROに。 しかも、聞くところによればジャンルの違いこそあれ、天狗という種族は大なり小なりそういう傾向にあるらしいという。 …俺の幻想を返せよ。 「うう…ひどいです。私が何したって言うんですかぁ」 「自分の胸に手を当ててよく考えてみろ」 「分かりません」 「即答!?」 「当たり前じゃないですか。私はただ真実を見出し、事実を記事にしただけです。それの何が悪いんですか」 「あんたのその自称「真実の記事」とやらのおかげで、こっちはいらない迷惑をこうむったのよ」 「あの時は大変だった…」 霊夢の件で悩んでいた頃、こいつは一体どこをどう誤解したのか、事もあろうに俺と霊夢と魔理沙の間で 三角関係が出来ているなどと書きやがったのだ。 確かに魔理沙とは親しくしていた。話していて楽しいし、飽きない。それに、いろいろと世話になっていたりもした。 例えば、外から来た何の力も無い俺のために、わざわざコネを使って護身用に特注の呪符を用意してくれた。 後で、それを理由に堂々ととある図書館に入り浸っていたという話を聞いたあたり、本当に好意かと思ったりもしたが。 しかし、俺も魔理沙もあくまで友人としてお互いに好意を持っていたのであって、恋愛対象ではなかった。 なのにこの記事が出たおかげで、人形遣いやら図書館の主やら吸血鬼姉妹の妹の方やらに何度か殺されかける羽目になったのだ。 同様に詰め寄られた霊夢もかなり嫌そうな顔をしていた。あの頃は(俺への感情とかの)自覚もなかったので、別の意味でも かなり不機嫌だった。 「何であなたなんかと…」 と、食事時のたびにぶつくさ言われて胃に穴が開くかと思った。 魔理沙は魔理沙であの頃から何かの研究を始めたらしく、人を寄せ付けずにお篭りしだした。 そのため、新聞に気づいて誤解を解きに動き出すまで結構間があり。それも事態の混迷化に拍車をかけた。 要するに苦労したのだ。マジで。 「それを貴様は…」 「で、でも結局はこうなったんだからあながち間違っては…。そうですよ、私はむしろお二人の恋を支援したんです。 て言うかキューピッド? だからそんな風に言われるのは心外です!」 「反省の色無いよこいつ…」 「…○○」 「ん?」 お騒がせ天狗娘のあまりといえばあまりな開き直りに、むしろ呆れが生まれてくる。 そこに霊夢が声をかけてきて、そちらを向くと、霊夢はこぶしを握り親指を立てていた。 「……」 無言でそのこぶしを反転、親指で地面を指す。その意味するところを理解した俺は 「みぎゃあああああっ!! いたいいたい地味に痛いです、ごめんなさいごめんなさいもうしません、もうしませんから力抜いてあああああーっ!!?」 私刑執行。 しばらく後、涙目で頭を抱えうずくまる文に、霊夢は素敵な笑顔で説教をしていた。 うん、見たくない。夢に出るよあの笑顔は。 ややあって、俺は外に出た。霊夢はまだ文に文句を言っている。 境内には、俺のためにわざわざ見送りに来てくれた人たちがいた。…ありがたい話だ。うん。( T-⊂) その中に、談笑をしている魔理沙を見つける。向こうもこっちに気づいたようで、声をかけてきた。 「よ、おそかったな」 「ああ、ちょっと片付けながら思い出に浸ってた。」 「なんだそりゃ、年寄りじゃあるまいし」 「悪いか。…所で霖之助さんは?」 「香霖は店だ。お前によろしくってさ。」 「そっか」 なんともいつもどおりな調子の会話。とてもこれから自分の世界に帰るなんて思えないほどに。 だがまあ、その気楽さが微妙にうれしかった。 霖之助さんに会えないのは残念だが、まあ仕方ないか。 「今日でお別れね」 「向こうでも元気にやりなさいよ」 「ああ。ありがと」 そう声をかけてくれるのはアリス・マーガトロイドとパチュリー・ノーレッジ。どっちも魔理沙の知り合いで、魔法使い。職業ではなく、種族の。 二人とは魔理沙がらみの件で特に親しくなった。誤解で殺されそうになったあの件だ。 「取り乱してしまってすまない」と、本当に申し訳なさそうに謝る二人に、何だかこっちが悪い気がしてしばし謝罪合戦になったのは ちょっとほほえましい思い出である。その後ろにイイ笑顔の紅白と黒白がいなければ。 「そうだ。パチュリー、これ」 「なに?」 言って取り出したのは3枚の呪符。魔理沙が俺のため(と図書館入りびたりのため)に彼女に特注してくれたスペルカードだ。 「ああ…。そういえば結局お詫びの新しいカードは渡せずじまいだったわね」 「そうだね」 このカードは、外の世界から来た何の力も無い俺のために用意された特別のスペルカード。 ふつうのカードはひとつの「属性」及び「効果」に特化したものが多いのに対し、このカードは「属性」こそ単一だが 「効果」が一定ではない。イメージによって多彩な効果を発揮できる汎用性に優れたカードだ。 どちらかといえばそういう「便利な」カードは上級に分類され、簡単なことならむしろ自前の魔力・霊力でこなしてしまう。 しかし俺の場合、そもそもその「力」が無い。 ということで、動力源となる魔力を蓄える電池の能力と、実際の効果を発動するスペルカードの能力を併せ持つこのカードが生まれたのだ。 まあ、なれないカードの扱いをしかも一度に二つ三つの効果を併用させて…なんてするより、「飛ぶ」とか「飛び『ながら』撃つ」 という感じで、出来るだけひとつのイメージにまとめてしまえたほうがいいのでは? というところから来ているのだが。 初心者向けな分効果は弱いし限定的ではあるが、その辺は仕方が無い。 何でも、適切なレクチャーと訓練、そして相性のよさがあれば、こういう「初心者向け」のアイテムは誰でも使えるものだそうで、 俺もまた自分と相性のいい属性を調べてもらい、その属性のカードを作ってもらったのだ。 ちなみに俺の場合、風、雷、そして土の系統との相性がよかったらしい。 お詫びの…とは、記事の件で殺しそうになってしまったことへのお詫びに、アリスにも協力してもらって、より性能のいい カードを作ってもらう約束をしていた件である。 完成したそれを受け取りに行く途中妖怪に襲われ、死ぬ思いをした。 その後のごたごたもあって結局うやむやになり、新しいカードはお蔵入りとなってしまったのであった。 「返しておこうと思って。向こうでは使わないから」 「何だ、返すのか?もったいない」 「いいの? もしものときのことを考えたら、あったほうがいいと思うけど」 「そうよ、無くて困るよりはいいわよ?」 そういってくれる三人に、俺は首を振った。 「どっちみち充電しなきゃ使えないし、俺には過ぎた力だよ」 「そう…」 差し出されたカードをじっと見つめるパチュリー。ややあって顔を上げると、彼女は笑顔でそれを受け取った。 「そういうことなら受け取っておくわ。でもよかった。あなたが力の使い方を誤るような人種じゃなくて」 「そうね、魔理沙みたいにいろいろ間違いまくってるのも困るし」 「心外だぜ、私のどこが間違ってる」 「吹き飛ばすことしかしないじゃないの」 「この前私の人形コレクションがひどいことになったのは誰のせいかしら?」 「う…。お、おい、お前からも何か言ってくれ。ひどい言いがかりだぜこれは」 「俺は力の使い方とかそういうのの基準はよく分からんが…少なくとも邪魔者を吹き飛ばしながら本とかを強奪しておいて 『借りただけだ』とか嘯くのはいろいろ間違ってると思う。わりと」 「ひどいぜ…」 魔理沙、轟沈。 ひとしきり笑いが起こる。 「でも残念ね、あなたならこのカードのさらに面白い使い方を考え出してくれそうだったもの。…あんな無茶をするあなたなら」 「それを言うなよ…」 新しいカードをもらいに行く途中、妖怪に襲われて死に掛けた件のことだ。 湖で⑨な氷精に思いっきり迷子にされ、さらに追い討ちをかけるように宵闇の妖怪に追い回されたのだ。 「何だ、そんなやつにてこずったのか」なんて考えたやつ前に出ろ。同じ状況に放り込んでやるから。 カードのおかげでそれなりに戦えると言っても、所詮は素人。 ましてや比較的平和な外の人間の俺では、(幻想郷の)一般人レベルにすら勝てるかどうかである。 そんなやつに期待できるものじゃない。 真っ向勝負は自殺行為と即座に判断した俺は、とにかく知恵をめぐらせて姑息に生き残る事を選んだ。 スペルカードの「イメージしだい」という特性のおかげで、そういう小手先の手段は想像力の限り用意できる。 カードにプールされた魔力が尽きなければ…という制約付きではあるが。 あるときは風で匂いや音を操って相手の捜索を逃れたり、またあるときは土くれで人形を作ってそちらを追いかけさせたり… 結論から言えば、それは成功した。 しかし、こうむった被害もまた甚大だった。 何せ、最終局面ではカード3枚中2枚が魔力切れ、相手が気紛れに放った光線(ムーンライトレイというらしい)を受けて 右腕が大やけど、天候は最悪の嵐、さらに相手はここ数週間何も食べていないらしく異様な執着――そうでなければとっくに逃げれただろう――を見せる。 いや、もう終わったよ。と正直思った。 いい加減覚悟を決めるか、そう思ったとき、霊夢の顔が頭をよぎった。 俺は、霊夢のことが好きだった。 でも、そのことを告げることをせず、胸に秘めたまま元の世界に帰るつもりだった。 相手にされていないと思っていたから。玉砕するのが怖かったから。 霖之助さんにかつて相談したとき、そのことを突っ込まれた。 「力になりたいのが、好きだからという理由なら、なぜ、そう言わないのか」と。 俺はその時、 「いずれ別れるからだ」と答えた。「どのみち別れ別れなら、言うだけ無意味じゃないか」と。 霖之助さんは何も言わなかった。俺もそれ以上言わなかった。 霖之助さんは気付いたから、俺もわかっていたから。 「それは、タイムリミットを理由にした逃げだ」と。 単に怖かった。今のまったりした関係が壊れるのが。 単に嫌だった。彼女のそばにいづらくなるのが。 言えば壊れる、すべてが変わる。 いいほうに変わる保証なんて無い。なら…今のままで。 …でも、その日、その瞬間。 「それこそ二度と、あえなくなる」 そう理解した、その瞬間。 何よりも、ただそれだけが、 それだけが、怖かった。 ……その後のことを、詳しくは覚えていない。 治療してくれた永遠亭の薬師さんによれば、かなり強引な「見立てスペル」による緊急離脱を行ったらしい。 生命の危険に際し、カードがイメージのリミッターを外し、多少強引な解釈も受け入れて術を行使したのだという。 その結果、俺は右腕のみならず全身がボロボロの状態で境内で発見されることとなった。 ちょうど、探しに出てくれていた魔理沙たちが一度戻ってきた頃だったため、発見が早く、手遅れは免れた。 ただ、第一発見者の霊夢――心配のあまり暴走寸前で、魔理沙たちに待機を厳命されていた――は、 俺の惨状を見てそのまま気絶してしまった。 俺が横になっている間、霊夢はほとんどそばを離れなかった。 散々怒られた。 甘んじて受けた。はたかれたりもした。 完治がちょっと遅れた。 ある日彼女に、あの時感じたことを言った。 散々泣かれた。 痛くてろくに動かせない体に抱きつかれ、散々泣かれた。 完治がもうちょっと遅れた。 でも、 得たものは大きかった。 さすがは蓬莱の薬師といった所か、かなりのダメージだったはずが割と早く治った。 が、大事をとってもう少し療養することになり、帰るのが少し遅れた。 少しだけ伸びたタイムリミットを、二人で有意義に過ごした。 そして、今日に至る。 「あんなまねは多分二度と出来ないよ。したくも無い」 「そうね。好き好んで死にたがるようなのはそういないわね」 肩をすくめる俺に、苦笑するパチュリー。 まあ、自分が同じ目に遭えなんていわれたら困るわな、そりゃ。 「そういうわけだから、勘弁。まあ、どうせもう帰るんだけどさ」 「ふうん、やっぱり帰るのか」 「ん?」 またも突然の声にそちらを向く。そこに立っていたのは… 「声はすれども姿は見えず…」 「…貴様、どっちを見て言っている?」 「んー? 上のほうかな」 「殺して欲しいのか?」 「いやいや、待てちみっこ。悪かった、わざとだ、誓って悪気があった」 「殺すぞ。それにちみっこって言うな」 「却下だ」 「本気で殺すぞ」 「全力で逃げるぞ」 「貴様な…」 憮然とした表情で俺に文句を言うのはレミリア・スカーレット。パチュリーが住んでいる「紅魔館」の主で、小柄ながら強力な吸血鬼の少女である。 しかしながら、初めて会った宴会の席で、酔っ払った彼女が見せた幼児化「れみりゃ変身」のインパクトのせいか、どうにもいまひとつ怖いと思えない。 結果、「ちみっこ」なる、おそらく本人にとっては甚だ不本意であろうあだ名で呼ぶのが俺脳内で定着してしまったのである。 …ちなみに、本当はもう一人ちみっこがこの神社にいるはずなのだが、最近ふらりとどこかへ行ったきり宴会のとき以外は戻らない。 …どこかに寄生してるのか? あの鬼っ娘は 「まったく…、これから帰るというから見送りに来てやれば何だその態度は」 「人一人殺しかけた妹に向かって、その被害者候補(つーか俺)の前でこともあろうに『まじめに殺れ』などとぬかすやつに 言われたかぁ無い」 「あれはお前が霊夢を取ろうとするかr「はいはい」…頭ポンポンするな。…なでるな! 子ども扱いか貴様!」 「注文の多い吸血鬼だなこのちみっこはまったく。いっそ逆レストランでも開いたらどうよ?」 「何の話だ…」 毎度毎度こんな調子。 どうにか威厳を見せようとするレミリアと、ことごとくスルーする俺。 俗に言う雑魚妖怪とやらにも勝てない癖して、何なんだろねぇ、俺のこの微妙な心の強さは。 まあ単に本気を出されて無いだけなんだろうが。 と、レミリアがあきらめたように深くため息をついた。 「はあ…もういいわ。今回は紅魔館を代表して見送りに来たの。仮にも『あの』霊夢が選んだ男だしね… まあ、ありがたく思いなさいよ?」 それはそれは、と礼を言おうとして、しかしいるはずの人物がいないことに気づく。 「あの人畜有害メイドはどうした? あと、それならさっきひとしきり噛み締めた」 「咲夜が有害なのは敵に対してだけよ。例えばいつまでも礼儀をわきまえない誰かさんとかね。 とりあえず、感謝してるようならいいわ。後、咲夜は今フランの相手してるわ」 十六夜 咲夜。レミリアの従者で、紅魔館のメイド長。何でもそつなくこなし、ナイフ投げが得意。 彼女には何度額を割られかけたことか…。 そして、フランドール・スカーレット。レミリアの妹で、アリスやパチュリーともども俺を「消し」に来た一人だ。 あの時はひどくいやな予感がして、とっさに土の符で地中深くもぐって逃げた。 最もすぐばれたが、あわやと言う所で魔理沙が現れ、矛先がそっちに向いてくれて助かった。 あの破壊力は耐え切れん。て言うか日中に来るなよ、夜でも困るが、愛の力か? 「さすがメイド長、あのじゃじゃ馬の相手とは。しかしお前が代表か? パチュリーが代表だと思ったが」 「私は個人的な知り合いとして見送りに来てるのよ」 素朴な疑問にパチュリーのほうを向くと、即効でそう答えが返ってきた。 「ということ。咲夜のほうも心配ないわよ、優秀な肉の盾もあるしね」 「そういうことなら納得。しかし、門番さんも不憫なこって。メイド長もひどいねー」 即「盾」の意味が分かる俺もあれだが。ちなみに門番さんの名前は紅美鈴(ホンメイリン)、あだ名は中国。不憫。 「それが仕事でしょ? …さて、意外と話し込んじゃったわね。まだ挨拶して無い面子が要るんでしょ? 行ってきたら?」 「ん? …ああ、はいはい」 言われてそのままよそに送り出される。まあ、今日が最後なんだから最低一言は直接礼を言わんとな。 と、鳥居の方を向くと珍しい取り合わせの二人がいた。 片やブレザーにうさみみ、以前俺を治してくれた永遠亭の薬師、八意 永琳(やごころ えいりん)さんの弟子で、月の兎の鈴仙・優曇華院・イナバ(れいせん・うどんげいん・いなば)。 永琳さんの助手としていろいろがんばってくれた。 片やでっかい人魂持ち、冥界の白玉楼という屋敷で、主の亡霊姫、西行寺 幽々子に仕える半人半霊の護衛兼庭師、魂魄 妖夢。 宴会のときに知り合い、短い間ながら戦いの基礎を教えてもらった。俺はかじる程度だが剣道をやっていたので、少しは応用の利くものがあるかも、と思ったのだ。 この二人、生真面目な従者つながりといったところだろうか、話が弾んでいるようだ。 「や、二人とも来てくれたんだ。ありがと」 「ああ、○○。こんにちは」 「こんにちは。その後の経過はどう?」 「至って順調。剣が振れる位には回復したよ。木刀だけど。永琳さんにもお礼を言っといてくれる?」 「了解。がんばった甲斐があったってものね。…まあ、師匠が出張ったんだから当然だけど」 「ええ、本当によかった」 得意げな鈴仙と、わがことのように喜ぶ妖夢。ごめんな、心配かけて。 「でも無理は禁物ですよ、体というものは鍛えただけ強くなるけど、酷使しただけ壊れるのも早いんですから」 「その辺のバランスを見極めろってことね」 「ええ。向こうに帰っても、精進を怠らないように」 「肝に銘じるよ」 でもしっかりと釘は刺される。まあ、無理して体を壊すのは俺もいやだし。 と、なにやら二人がごそごそと自分のポケットをあさりだす。なんだなんだ? 「そうそう。これ、私が作った薬。師匠にもちゃんと見てもらったから、効果は保障するわ」 「こっちはこれを、幽々子様お手製のおいしい食堂のリストです」 「お、サンキュ…って、座薬かよ。言っちゃ何だが、使いどころが難しいな…効能は何なんだ?」 「疲労回復とストレス解消、後すり傷とかの治療かな」 「どー言う座薬だよ! しかも傷って、それじゃ痔にしか使えねえよ!」 「しょうがないでしょ、師匠の課題もかねてるんだもん。材料と製作工程はは師匠のお墨付きだから大丈夫よ…多分」 「俺実験台!?」 「人聞き悪いなあ…。モニターよ、モニター」 「あのなあ…。で、こっちのリストは…って、まっさらのノート!?」 「このお手製ノートに、外のおいしいお店を場所からお勧めから網羅してくるようにと…」 「俺が書くのこれ!? つーか外の世界にまで食いに来る気かよあの食いしん亡霊は!」 「えーと、その…強くあってください」 「いやいや、強くとか言う問題と違うと思うよ、妖夢さん!」 「いいから持ってく!」 「お願いします…」 「マジかよ…」 畜生、意外な落とし穴だ。 よもやこの娘らに胃痛を覚えさせられる羽目になろうとは。 「あはは…まあ、礼は言っとく。ありがと。…とりあえずあとでな?」 何かどっと疲れたのでその場を辞する。うう、癒してマイハニー。 「何やってんの?」 グッド・タイミィィィン!! …って、 「何だ、萃香か」 伊吹 萃香(すいか)。先ほど述べたもう一人の「ちみっこ」にして、幻想郷でさえ姿を見せなくなったという「鬼」の少女。 平たく言えば酔っ払い。 「ご挨拶だなー、せっかく今回はわざわざ気を利かせてみんなを萃(あつ)めてやったっていうのにさ」 「お前の仕業なの? …ならまあそこは礼を言うが…一体今までどこにいたんだ?」 「別に? いたよここに」 「(゚Д゚)ハァ?」 キョトンとする俺に、赤ら顔の萃香はケタケタと笑いながら 「だから、気を利かせたって言ったでしょ? せっかく二人っきりなんだから、邪魔しないように『散って』たんだよ」 「…それデバガメとかいわね?」 「どうだろ? ヘンな事はして無いんだしいいんじゃない? むしろプラトニックすぎていらいらしたけど」 「デバガメじゃねーか…ってちょっと待て、ここにいたってんならもしかしてあの嵐の日も…」 「ああ、あんたが大怪我したあの日? うん、いたし知ってたよ、あんたの居場所も。でもあんたが頑張ってたから手を出すに出せなくてね」 こともなげに言い放つ。おいおい、勘弁してくれよ。 「出してくれてたらあんな怪我は…」 「でもそれ以上のものを手に入れたじゃん」 「…まあ、な」 「結構気に障ってたんだよね、あんたたちの煮え切らなさが。だからまあ、どうにかなるならそのほうがって。結果オーライだね」 「…そういわれると怒れないわね…」 「って、霊夢?」 いつの間にか外に出ていた霊夢が、そういいながら話に加わる。ふと出入り口のほうを見ると、真っ白くなった天狗の姿。 とりあえず黙祷をささげた。「自業自得」と。 「まあ、聞かれてたら答えたんだけどね? でも霊夢ったら気が動転して私のことすっかり忘れてたみたいだし」 「あれは迂闊だったわ。うん」 「でもまあ、いい方に転がったんだからいいじゃない。あんな霊夢の姿はそうそう見れないから、私も得したしね」 「忘れなさい。それは」 ニヤケる萃香。天狗を圧倒した霊夢の凄みも、酔っ払い相手に赤面しながらでは効き目が薄いらしい。 「その後の告白も…いやー砂糖吐くかと思った」 「ってちょっと待て、お前まさか…!」 「ん。聞いてたよ? 一言一句逃さず」 「キャーーーーーーーーーーー!!!!」 うわやべえよ、あんなの聞かれてたよおい、助けてー! 「ほほう、それは面白そうだ」 どっから沸いて出た魔理沙! 「で? どんな感じだったんだ?」 「キメ台詞は確か『ただ霊夢のところに帰りたかったんだ』…っかー! やっぱ極限状態だということが違うねー!」 「あははははは! たしかになー!」 あうあうあー! 勘弁してくれー! 「さらにそのときの霊夢と来たらぶぁっ!?」 おもむろに吹っ飛ぶ萃香。突然のことに驚き、呆然とする魔理沙。 俺は思わず、自分の隣を見た。 神、再臨。 「…お、落ち着け、話せば分かる。な?」 すっかりおびえた魔理沙。見ると萃香もなにやら隅っこでガタガタ震えている。 絶対的な恐怖が支配する中、霊夢が口を開いた。 「○○」 「お、おう」 「ちょっと先に紫のところに行っててくれる? 私はこいつと話があるから」 「いえす、まむ!」 触らぬ神にたたりなし。なにやら酔いが醒めたっぽい青ざめた顔で、助けを求め哀願するような顔でこちらを見る魔理沙と萃香に、さわやかな顔で手を振りつつ全速で後退する。 本日の犠牲者カウント、3。 「なにやら楽しそうね、霊夢は」 「そうっすね」 「というか私はあの二人がかわいそうに思えるのですが…」 「あら、じゃああなたが止めに行く?」 「…謹んで辞退します」 「らんさまー、こわいー」 「落ち着け橙、つーかそこは俺の頭だ。首折れるから、おい」 「こら○○、お前は橙が重いというのか!?」 「人間の身体強度を常識で考えてくれ」 相変わらず親ばかチックな藍さん。 そんな藍さんになつきまくりな猫又の橙(ちぇん)。 そして彼女らを従える、スキマ妖怪、八雲 紫。 マヨヒガに住まう幻想郷最強クラスの妖怪一家、満を持しての到着だ。 「でもよく分かったわね、私がそうだって」 「明らかに藍さんとかを従えてたじゃないか。水戸○門みたいで分かりやすいことこの上ない」 「あらあら、でも最近のあの番組少し微妙じゃない? 昔のキャスティングとかに慣れてるとちょっと違和感が…」 「見てるの!?」 「ドラ○もんもどちらかというと前のキャストのほうが好きだなぁ」 「そっちまで!?」 だめだ、この人はいろいろ桁違いだ。かなわねぇ。 「それはそれとして…今回は悪かったわね」 「ん? …ああ、いや」 すまなそうな顔で言う紫さん。 すっかり忘れてたが、そういえばこの人が原因で俺はここに来たんだった。 紫さんは一転、真剣な目で俺に言う 「今日、あなたを元の世界に帰します。やり残したこととかは無い?」 「ああ」 俺の答えに、紫さんの目がやや険しくなる。 「…本当に?」 「? …ああ、無いが」 「そう…」 言いながら、紫さんは霊夢のほうを見る。 なにやら複雑な感情をたたえた目だ。一体何なんだ? 「…言っとくけど、また来るぞ?」 「え?」 こっちを振り向き、ほうける紫さん。うん、ナイスキョトン。 「だから、また来ると言ったの。向こうでまだやり残した事があるんだよ、挨拶しときたいやつもいるし、片付けなきゃならない事とか色々」 驚いた表情を見せる。ああ、やっぱそこを気にしてたのか。 「……でも、ここを出たら…」 「知ってる。もう入れないんだろ? 少なくとも同じ手では。霊夢に聞いた。その上で決めた。また来るって」 「…どうやって?」 「どうやっても何も…おあつらえ向きに、この神社だけはこっちにも向こうにもあるだろ? だから探すんだよ、ここを」 「簡単じゃないわよ」 「承知の上。長く待たせることになるから、そこだけ霊夢に謝ったけどね」 「霊夢はなんて?」 「なるべく早く帰って来いってさ」 「…そう」 「ああ。なんてったって、ここは俺が一番帰りたい『家』だからな」 「ん。…分かった、どうやら杞憂だったみたいね。でも、約束は果たすのよ?」 「当然。」 笑顔に戻った紫さんに、ぐっと親指を立てて答える。紫さんは満足そうに頷き、背を向けた。 「そろそろお茶の時間でしょ? 送り返すのは一服入れてからにしましょ。藍、○○も、みんなを呼んでくれる?」 「はい」 「りょーかい」 一足先に縁側に向かう紫さんを尻目に、俺は霊夢たちを呼びに行った。 しばしの休息の後、俺たちは鳥居の前に集合した。 「さて…じゃあ、準備はいい?」 「いつでも」 紫さんが俺に声をかける。もうすぐ、一時ながらこの世界に別れを告げることになる。 「短い間だったが、楽しかったぜ」 「カードのほうは、また来たときのためにちゃんと調整しといてあげるわ」 「私も手伝ったんだから、楽しみにしてなさいよ?」 魔法使い三人娘のお言葉。ああ、楽しみにしとく。 「また会うまでに、もう少し目上の者に対する礼儀を学んでおきなさい」 ちみっこ吸血鬼。いや、たぶん無理っしょ。 「使い心地はレポートで提出してね」 「すみません、最後に変なこと頼んで…」 兎と半霊。似てると思ったらこんなところで対照的。て言うか兎よ、実験台にも愛をくれ。 「またいい記事のネタ、期待してますね?」 「お土産は酒とつまみー」 天狗と鬼。て言うか懲りろ、お前ら。 「向こうでも元気で」 「またねー」 式神 s。ああ、そっちも元気で。 「○○…」 そして霊夢。…俺は霊夢のそばに行き、彼女を軽く抱きしめた。 霊夢もまた、俺の背に手を回す。 「じゃあ、行ってくる」 「…あんまり、遅くならないようにね?」 「ああ」 霊夢から離れ、紫さんの待つ鳥居のそばへ。 そこにはすでに、「穴」のようなものが出来ていた。 「じゃあ、しばしのお別れね」 「ええ」 「…まあ、頑張ってみなさいな。…応援くらいは、してあげる」 「ありがとう」 振り向き、今一度みんなの方を見る。 「みんなありがとう! …じゃあ、また!」 そういって手を振る。みんなも思い思いに手を振ってくれている。 俺は、目の前の「穴」に…飛び込んだ。 「…君、君。大丈夫かね?」 「…え?」 気がついてみると、見知らぬ場所。 俺が住んでいた町の…確か、近くの林。 ほんの数ヶ月のことなのに、木々の隙間から見える町並みが、ひどく「合わない」と感じた。 起こしてくれた背広のおじさんに礼を言って別れ、俺は久方ぶりの町を歩き始めた。 さて、「家」に帰るか…。 あれから、どのくらい経っただろう。 今日もいつも通り。境内を掃き、お茶を飲み、たまに来る客の相手をし、休む。 単調な日々のようで、一日一日がまるで違う日常を送る中、私はあいつを待ち続けた。 幻想郷という「隠れ里」 そこに至る者は多くない。 多くは事故でここに迷い込み、あるものは妖怪に食われ、あるものは野垂れ死に、一部の運のいいものは自力なり保護されたりで、ここにたどり着く。 今日はたまたま迷い込んだ子供を、元の世界に帰してあげた。 …あいつは、いなかった。 「まったく…のんびりしてるんだから」 そういいながら、布団を敷く。せっかく干しておいたあいつの分の布団は、今日も無駄になってしまった。 「早く…帰ってきなさいよ」 ぽつりと言って、布団にもぐる。ふと、言いようの無い寂しさがこみ上げて来る。 誰と…魔理沙と一緒でも、ぬぐえないこの感覚。やっぱり、慣れない。 「…っ」 また今日も枕がぬれる。あの馬鹿、帰ってきたら枕の直しはあんたの仕事だからね! そしてまた、一日が始まる。 春が来る。 あいつが行ってしまった季節が。 暖かなはずのこの季節は、しかし最近私をブルーにする。 ほんとに…いつまでかかってるんだか。 何度目かの正月を迎えた、朝。 お雑煮は暖かいけど、どこか寒かった。 だから、食べる気がしなかった。 去年も帰って来なかった。今年は…どうだろう。 寂しい、寂しい、寂しい。 寂しさで気が狂いそうになる。 こんなことなら、あいつを送り出すんじゃなかった。 こんなことなら、あいつを引き取るんじゃなかった。 こんなことなら、あいつを好きになるんじゃなかった。 そうすれば、こんな気持ちにならなかったのに。 そうすれば、私はいつもの私でいられたのに、 そうすれば…。 …でも、きっと寂しいのは変わらなかった。 ただ、気づくか否かの違い。 「馬鹿…」 コタツに突っ伏して、ポツリと呟く。 もう、耐えられないよ…。 「…あれ?」 不意に、ある音が耳に響く。 私の感覚に間違いが無ければ、あれは… 「お賽銭の…音?」 酔狂なやつもいたものだ。 ここ数年、あの賽銭箱にはろくにお金が入っていない。 まあ、幻想郷のものはそういうことはあまりしないから、 よくは分からないが、とりあえずお金を入れる気になったやつがいたのは驚きだった。 鈴の音が響く。 どうやら拝んでいるらしい。 本当に物好き。 ご利益なんて期待しないでよー。 …そう思いながらも、足が向く。 幻想郷のものは、賽銭なんて入れないから。 賽銭なんて入れるのは、本当に気が向いた暇人か、あるいは… はたして、そこにいたのは。 「…何してんのよ?」 「ん? …初詣。今日元旦だし」 「あんたね…一体今日がいつの元旦だと思ってるのよ?」 「元旦は元旦だろ? お参り位してもいいじゃないか」 「そりゃあね。でも…」 「?」 「その前に…挨拶くらい…しな…さいよ…」 「…ああ、そうだった」 ああ、もう。 こいつはほんとに相変わらずなんだから。 いつでも、馬鹿ばっかり言って。 いつでも、痛い目にあって。 そのくせ、約束だけはちゃんと…、 「まあとりあえず、明けましておめでと。…なんか食うもの無い? 体冷えちゃって」 「はいはい、冷えたお雑煮でよければね」 「えー、あっためなおしてくれないの?」 「火の無駄よ」 「ひでぇ」 お雑煮は冷めてたけど、どこか暖かかった。 だから、本当においしかった。 もう、どっかに行っちゃわないでね…。 あとがき―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴm(ダマレ orz 上手くかけない…。 こんにちは、退避所の37です。 前回あげた分の続き…と言うか、まとめてエピローグにしちゃいました。 いろんな人に励まされ、調子に乗ってキーボードを叩いてみました。 やってみるとホント大変ですね、こういうのって。 改めて職人の皆さんのすごさを痛感します。 これからもがんばってください。 この下のチルノの裏は愚痴です。スルー推奨。(マテ ~チルノの裏~ ていうか何だこれ…。 いろいろと書きたいことがあったはずなのに、上手く文章に出来ない。 もっと上手い表現などいくらでもあろうに…。 今回の主人公君には賛否両論…と言うか文句? 出ると思ってます。いろいろ変なものつけすぎました。 すべてわが不徳のいたすところです。orz プロットの内容を考えると楽に5話近く行く計算に…。オネガイ、ナカッタコトニ>orz エピソード解説がキャラ解説っぽいものと一緒に行われている感じで、霊夢ものなのに中盤までは出番少ないし。 何気にこのあとがき部分も途中まで書いてた第2話のあとがきの流用だったりもするし。 もうちょっと短くまとめる力がほしいです。 ごめんね、おいらじんせいけいけんあんまりないから、ごめんね。 ~ここまで~ 198 ─────────────────────────────────────────────────────────── 初冬の朝。 突然障子が開かれ、部屋に光が差し込む。 「起きなさい!何時だと思ってるの?」 霊夢だ。心なしか怒っている様にも見える。 「ああ…おはよう、霊夢。」 「おはようじゃないでしょ?今日は朝から境内の落ち葉を掃くって言ってたじゃない。」 そう言えばそんな事言っていたな…。 だが、この布団の心地よさは捨てるのは実に惜しい。 「ああ、そうだった。」 俺は手を差し出す。 「何?」 疑問に満ちた目で俺を見る 「起こして。」 「はぁ…。まったく…。」 霊夢はため息を吐き、俺の手を掴んだ。手の感触が伝わってくる。 俺はそれを…力を込めて引く! 「きゃっ…!」 バランスを崩した霊夢が倒れてくる。 丁度霊夢が俺に覆いかぶさっている形になる。 「な、な、何するのよ!」 霊夢の頬は赤く染まっている。多分、俺の頬も赤い。 「ん、春度補給。」 「もう…そんな事言って…。あっ…。」 俺は霊夢を抱きしめてキスをした。 「ぷはっ…。」 流石に苦しくなり、唇を離す。 「このまま時間が止まればいいのに…。」 「メイドにでも頼んでみるか?」 「バカ…。」 結局、二人で布団から出たのは昼になってしまった。 霊夢とイチャつきたかった。後悔はしていない。 …しかし描写下手だな俺。 テンコー! 218 ─────────────────────────────────────────────────────────── 前回書いた霊夢ものの続きです。 あらすじはこの前の「まとめてエピローグ」にて紹介してしまったので目新しい部分は無いのが申し訳ないですが、 とりあえずお送りします。 ちょっとシリアス気味です。 途中で一回だけ視点変更があります。ご注意を。 後、ごらんになる方はそれなりの覚悟を ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「なるほど、そんなことがねぇ…。 どおりで、いつもと少し感じが違うと思ったよ」 「ええ…って、やっぱり分かるものなんですね」 「はは、伊達に何年も霊夢と付き合ってはいないからね」 ここは幻想郷の古道具屋、香霖堂…の、蔵。 ひょんなことからここ幻想郷に滞在することとなった俺は、博麗 霊夢という少女が巫女をつとめる、博麗神社にお世話になっていた。 今日この店を訪れたのは、俺という突然の居候の影響でお茶やらなにやらのたくわえが心もとなくなってきたので、 その辺の補充に来たのである。 ここで俺は、補充に来たいくつかの品の蔵出しを手伝いながら、店主である霖之助さんにちょっとした相談をしていた。 それは割と唐突だった。 最近ほぼ毎日のように神社に来る、魔法の森在住の普通の黒魔術師、霧雨魔理沙。 霊夢と並び、幻想郷に来て特にお世話になった一人だが、彼女と雑談をしていたとき、ふと霊夢の様子がおかしくなったことに気づいた。 何と言おうか、彼女にしては珍しく、とてもイライラしているようだったのだ。 そのくせそれを指摘すると、「何でもないわよ」の一点張りで、にべも無い。つーか怒ってんじゃん。 しかし、後になって落ち着いた彼女から話を聞くと、自分でもなぜあんな態度をとってしまったのかまったく分からないそうで、 非常に戸惑っていた。 分かったことといえば、どうも原因が魔理沙との雑談にあるらしいということくらい。 あの時話していた内容は取り留めの無い、それこそいつも話しているような内容で、特に何かの問題なり何なりがあるとも思えなかった。 …内容が犯罪じみていた(また魔理沙が図書館を襲撃した件)のは確かだが。 結局、二人で考えたが理由やその他の結論などは浮かばず、そのまま寝ることになった。 お世話になっていることや、その他もろもろの理由を含め、霊夢の力になりたかった俺だが、一人でどうにかするには いろいろと足りないと思い、幸いにも翌日――つまり今日の事だが――こうして霖之助さんをたずねることになっていたので、 人生の先輩に相談しようと思ったのだ。 「結論から言ってしまえば、たぶんそれは僕の出る幕じゃないと思うよ。霊夢が自分で気づくか何かしないことには…ね」 いきなり役に立たねえなこの道楽店主 「何かひどいことをいわれた気がしたけど?」 …はっ!? なんだったんだ今の(心の)声は… いえ別に思ってませんよ? へんなこと考えてませんよ? 「…まあ、気のせいだろうけど」 「はあ…。でも、それじゃ俺はどうしたらいいんでしょう?」 「と、いうと?」 「その…なんていったら言いか、俺、どうにか霊夢の力になりたいんですよ。 お世話になったからってのもあるけど、その…」 顔周りの温度が上がるのを感じる。きっと今俺の顔は誰が見ても真っ赤になっているのだろう。 「俺は、たぶん、霊夢の、事が…「ああ、ストップ」?」 「大体分かった。とりあえず、その言葉はいずれ本人に言うべきだ」 言われた言葉に、思考が、止まる。 それは一瞬のことだったろう。しかし、それが俺に突きつけたものは… 「…はあ」 「少なくとも、その気持ちがあれば大丈夫だろう。君は霊夢のことを大切に思っている。そのことこそが大事だと思う。 ならば、今はだめでも、いずれ君が力になれるときも来るさ」 「…はい」 霖之助さんの言葉に、うつむいたままの自分。 シンプルで、たぶん正解であるはずの言葉。でも、心は晴れない。 「…何か、あるのかな?」 霖之助さんが、俺に聞いてくる。 俺は、その問いかけに… 「おそかったのね、○○も霖之助さんも、そんなにへんなものを頼んだ覚えはなかったんだけど」 「ああ、ちょっと奥まったところに入り込んでいたのがあってね。いささか難儀したよ」 「魔理沙じゃあるまいし、ふだんから整理しておけばいいのに」 「いやここ店だから、整理整頓基本だから。つかそこで彼女を引き合いに出すのもどうだろな…」 思いっきり嘆息する霊夢の物言いに、思わず突っ込みを入れる。しかし本人はどこ吹く風。まあ、霊夢らしいというか何と言うか。 「まあいいわ。ちょっと待ってて、お茶入れてきてあげるから」 「ああ、ありがとう」 「サンキュー。って、それ香霖堂(ここ)のお茶であって神社のお茶じゃ…」 「はは、まあいつものことだしね」 「そこであきらめるんですか霖之助さん…」 そして始まるまったりタイム。俺たち以外の客がいない店内で、しばし静かな時間が流れる。 霊夢のほうもこの時間を楽しんでいるらしく、ニコニコしている。うん、よかった。そこへ… 「…お、いたいた、やっぱここだったか。おーい香霖、邪魔するぜー」 台風上陸。 「…で、そのときに幽々子のやつがな?」 「はいはい、その夜雀も災難なこって。…霊夢?」 結局また魔理沙のペースになる。昨日の今日で少しは気にしてるかと思ったが、全然そんなことは無いらしい。 それはそれで、また霊夢が昨日のようになっちゃいないかと心配になってくる。今は霖之助さんと話をしているようだが、 ちょっと声をかけてみる。 「え、なに?」 「えっとその…大丈夫か?」 「何が?」 「いやほら、昨日の…」 最後まで口には出さない。分かるだろうし。 「…ああ、大丈夫よ。そう何度も来るものでもないみたいだし」 「そうか、ならいいんだけど…」 お茶を飲みながら、湯飲みを持ってないほうの手をひらひらさせる霊夢。 一応大丈夫そうではある。が、油断は出来ない。 「何だ? 霊夢どうかしたのか? そういえば昨日もなんか様子が変だったけど…」 「うん、ちょっとね。…大丈夫よ、何かあるってわけでも無いから。体調もいいしね」 「そうか? なら、いいんだけど…」 「うん、ありがと」 魔理沙も霊夢を心配するが、霊夢の答えにやや釈然としないものを感じつつも引く。 こういうときの彼女は時に驚くほど強情だからだ。 「はは、さて、そろそろ時間も時間だし、戻ったほうがいいんじゃないか? 特に霊夢たちは荷物もあるだろう」 「え?」 言われて外を見ると、日暮れまであと一時間半ほどというところだった。 「ありゃ、結構話し込んじゃったな…」 「そうね、そろそろ帰りましょうか。じゃあ霖之助さん、今日はありがとね」 「今日の分はつけにしておくよ」 「魔理沙の?」 「待てこら霊夢、そこでなんで私になる」 「なんとなくよ。○○、荷物はよろしくね」 「へーいへい」 そして飛び立つ霊夢と俺。なぜ一般人の俺が飛べるかについては気にするな。 魔理沙の知り合いの魔法使いにその手のマジックアイテムを都合してもらっただけだ。 しかし今回は荷物が多い。普段からそんなに早く飛べるわけが無いが、さすがに今回はちょっともたつくしふらつく。 難儀していると前を行っていた霊夢が、 「ほら、早くしないと日が暮れちゃうわ。少し持ってあげるから、早く」 そういって俺から荷物を半分ほどひったくり、再び前へでる。彼女のこういうところが結構かわいく思えるのは俺だけだろうか。 荷物が軽くなってもそんなにスピードが増えるわけでも無いので、しばしのんびり空の旅。 しばらくするとまた霊夢が俺に並ぶ。やや神妙な顔をして。 「…さっきはごめんね」 「何が?」 首を傾げる俺。 「お店で、心配してくれたでしょ、私のこと」 「ああ、まあね」 「実を言うと…また、だったの」 「え、そうなの?」 「うん」 やっぱりそうか、と思う。霖之助さんがいるとはいえ、シチュエーション的には昨日とほぼ変わっていなかったから。 俺と魔理沙が話しているのを見て、“もやもや”したのだろう。 「本当に…どうしちゃったんだろう、私。いつもはこんなこと無いのに、最近になって…」 「うん…」 霊夢の表情が暗くなる。自分の中で何が起こっているのかわからないのだ。 しかしそれは、霖之助さんの言葉を借りるなら、霊夢自身でどうにかしないといけないもの。何とかして力になりたい俺だが、 それでもおそらく、こうして聞き役に回るとか、ほんの少し支える程度のことしか、出来ることは無いだろう。 …いや。 実のところ、本当にうぬぼれていいのなら、心当たりが浮かばないでは無い。 だが、それはあまりにも自意識過剰な想像で、ある意味「こうであったら」という俺の願望そのものともいえる。 あるいはそれが正解かもしれない。というか、それ以外にすぐ浮かんでこない。 しかし…、それを俺が口に出すことは彼女を振り回すことになるのではないか? それに違ったら違ったで失礼極まりない話だ。 よしんば正解だとしても…それならなおさら、俺にはどうすることも出来ない。 どうすることも… 「理由を、教えてもらえるかな?」 「結果はどうあれ、いずれ、別れることが分かっているからです」 『霊夢には気持ちを告げられない』…。そういった青年は、僕の問いかけにそう答えた。 「俺は異邦人です。事故によって紛れ込んだイレギュラー、本来あるべきでない要素。 次の春が来ればここを離れ、おそらく二度とここに来ることは無い。…たとえ可能性があるとしても、結果の決まった勝負に、 出るつもりはありません」 そういう彼の顔は、しかし、自分で自分の言葉に納得してはいないようだった。 彼は、平たく言えば逃げていた。現実に立ち向かうこと、結果を出すことから。 なるほど、拒絶されれば確かに気まずくなる。多少はつくろえても、いい思い出とするにはやや時間がかかることだろう。 万が一にも結ばれたなら、それはそれで究極の遠距離恋愛だ。二度と会えない遠くなど、いくらなんでも。 とりあえずのタイムリミットを言い訳に、先延ばし…いや、うやむやに済ませてしまえればと考えているのだ。 そして、そんな考えを自覚し、嫌悪してもいる。 …挑むことにおびえ、そのことに憤り、でも一歩を踏み出せない、悪循環。そんな感じの顔だった。 言葉で、諭すのは簡単だろう。でもそれでは届かない。何か、きっかけが要る。彼にも、霊夢にも。 「けど、それを僕が与えてやることは不可能…か」 「? 何の話だ香霖?」 「いや、ちょっとね」 二人が去ってから、僕は外を眺めつつ先ほどの会話を思い返していた。 己の変化に戸惑いを隠せない霊夢と、それを支えようとしていながら、自らもまた薄氷の上にいる彼。 どちらかに転機が訪れない限り、この先にいいことはあまり無いだろう。 といって自分に出来ることは僅かだし、その少ないレパートリーの中には、すぐ役に立つような何かは無い。 つまるところ、適当なときにアドバイスをあげるのが関の山で、余計な手出しをせず静観するのが精一杯なのだ。 彼が霊夢を傷つけることは無い。少なくとも自発的には。 だが結果的にそうなってしまうことはある。そして往々においてそういうときのダメージは馬鹿に出来ないのだ。 そう考えると、早いうちに何とかしないといけないのだが…その割にどこか落ち着いている自分を自覚する。 どこか、言うほどに心配していない自分を。 …まああれだ、「あの」霊夢だ。 そしてその霊夢が、無自覚ながらも見初めた男だ。 そう簡単にはへこたれやしないだろうし、何より周りがそうさせまい。 これまでがそうだったように、これからも一筋縄の日常ではいかないことはわかりきっている以上、そうあわてずとも、 きっかけはおのずからやってくることだろう。 冬以外限定の常連の、あの少女の言葉ではないが、幻想郷はどこまでも残酷だ。 だが同時に、どこまでもやさしい世界でもあるのだ。 後は、彼らの想いの強さ次第、といったところなのだろう。 「僕に出来るのは応援だけか。まあ、それはそれでいいんだけどね」 「だから何の話だよ」 「ああ、また口に出てたか。何、ちょっと考え事をね」 「そうか? まあいいけど。…さて、あいつらも帰っちゃったし、そろそろ私も行こうかな」 「はは…」 実に淡白な魔理沙の言葉に苦笑する。と、ふとあることを思い出す。 「そういえば魔理沙、聞きたいことがあるんだけど…」 「ん?」 「彼のこと、どう思う? 今日もよく話していたみたいだったけど」 「ああ、あいつか? そうだな、好きだぜ」 「そ、そうなのか?」 「ああ。いろいろ外の面白いことを教えてくれるし、反応も面白いし、話していて楽しい。」 「そうか…」 一瞬びっくりした。 まさか魔理沙も…と思ったが、彼女の「好き」はどうやら友達としての「好き」のようだ。 もしこの娘が加わったなら、かき回し役としてそれはそれはいろいろやってくれそうだと思ったが、とりあえず言わない。 しかしこの言い方だと、聞きようによってはちょっと誤解を招きそうな気がするのは気のせいだろうか? 「最近はさ、どんなことを教えてやろうかとか聞かせてくれるかとか結構楽しみなんだよなー。 特に外の世界で人気の物語の話なんか笑えたぜ? ぜんぜん違う話の振りして何気にワンパターンだったりとかさ」 「へえ、それは興味深いな」 「今度聞かせてもらうといい。さて、じゃそろそろ…」 「ああ、引き止めて悪かったね」 「いいさ、後これもらってくな。じゃーなー!」 「ああ、って魔理沙! それは最近流れ着いたばかりの、こらー!」 そのまま飛び去っていく魔理沙に、思わずため息をつく。 まあいつものことだし、どうせ明日にも使い方の説明でも聞きに来るだろうからと、すぐに気持ちを切り替える。 また、あの二人のことが浮かんだ。 彼女のように、彼らもまた、このまったりと騒がしい幻想郷の日常の中で、立ちはだかるものを笑って突破できる力を得られることを 祈りつつ、僕は店じまいの準備を始めるのだった。 ~チルノの裏~ (近くの茂みにて) ―ガサガサ、ゴソゴソ。 「…面白いことを聞きました。これは調べなければですね」 ―うん、やっぱり騒がしい。 ~ここまで~ あとがき―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― こんにちは、退避所の37です。 こんなんでも待っててくださる方がいるなんて…( Tд⊂)アリガトウ というわけで一応の「2話目」です。 相変わらずヘタレでスマソ。 こーりんです。 真面目こーりんです。 褌は多分出ません。 最近ごたごたしてるので次がどのくらいかかるか分かりませんが、次あたり文とかアリスとか出るかと。 では。 234 ─────────────────────────────────────────────────────────── 霊夢ものクリスマス特別変(←誤字にあらず) まったく持って最近は寒い。 火鉢にコタツ、どてらも動員してようやっとノーマルレベル。 さすがは大自然の冬。あの頃のエネルギーに満ちた俺ならともかく、今の俺では…。 「年はとりたくないねぇ~(-ヮ-)」 「藪から棒に何言い出すのかしらこのコタツムリときたら…(-ヮ-)」 「れーむにいわれたかにぇ~~ぃよ~~~ぅ(-ヮ-)(たれ)」 「語尾延びてるわよ~~~ぅ(-ヮ-)(たれ)」 俺の向かい側でコタツに入ってたれてる霊夢。 まったく、久しぶりに会ってすっかり女らしくなったと思えば相変わらずだなぁ。 …と、再開直後には思ってた俺だったが、さすがに2シーズン目ともなると俺にまで伝染してくる。 うん、俺のこのたれっぷりは霊夢のせいだ。間違いない。 多分どっちもどっちだ。ってけーねが言ってた。 「寒いぜ寒いぜ~…っと、何だ、久しぶりに見るなぁ霊夢のコタツムリ」 毎度おなじみの声が響く。 これまた驚くほどきれいになったが、成長しても男言葉と、いたずらっ子チックの笑みは変わらない魔理沙だ。 彼女は勝手知ったるなんとやらとばかりにあがりこみ、そのままコタツに入り込む…って、 「こら~、まりしゃ~。なに○○のとなりにはいってりゅのよ~ぅ」 「しょうがないだろ、外は寒いんだ。少しでもあったかくするにはあったかい物に近づくのは基本だぜ」 「だからって俺に密着するなよ…」 おかげでまどろんでた頭がかなりはっきりした。冷たくて。 「む~…ならわたしもとなりいくぅ」 「おいおい待て霊夢、狭いから、狭くなるから!」 「まりしゃはよくてわたしはだめなの~ぉ?」 「そういうわけじゃなくてさぁ…」 しばし言い合い。 結果。 「えへへ~」 「あ~…(赤面)」 「いやいや、ここまで来ると暑いぜ」 なぜか霊夢をひざの上に乗っけることに…。 つか、霊夢の奴コタツムリ化したついでに幼児化して無いか? 今のお前はかなりスタイルが良いから俺の理性が危険度数倍なんですが? 魔理沙は魔理沙でとっとと向かい側に退避しやがるし…。 「しかし珍しいな、お籠りは順調じゃないのか?」 「そういうわけでもないぜ。ただ今日はあれだからな」 「~~♪(もぐもぐ)」 とりあえず落ち着いてお茶を飲む3人。 霊夢だけはみかんを食っているが。 「あれって言うと…クリスマスか?」 「正解だぜ。で、プレゼントでも…と思ったんだけどな、この寒さで持ってくるのを忘れてしまったんだ」 「それはそれは」 お前の場合貰う方専門じゃないのか? 「○○~、みかん~」 「はいはい」 あーん、と口をあける霊夢の口に、むいていたみかんを一房入れてやる。 幸せそうに口をむぐむぐと動かす霊夢の姿は、何と言うか… 「まるで鳥の雛だな、親鳥は大変だねぇ」 ち、先に言われた。 「なによぅ、いいじゃない、別に」 「はははは…」 「まあ良いや、とにかくそういう訳で、何かくれ」 ゴン 頭打った… 「お前な…」 何がそういうわけだ? 何が。 大体今までクリスマスのことを忘れてた俺らに何を期待する? 「冗談だ。実は香霖のところで面白い本を見つけてな? ちょっと作ってみたものがあるんだ」 「ほう」 「なに?」 「これだ!」 そういって持ってきた風呂敷包みをあける。その中には紙の箱。そしてさらにその中には… 「…ケーキ?」 「クリスマスケーキだぜ」 「なるほど、ってことは本ってのはお菓子作りの本か…ってええっ!!? 魔理沙がお菓子ぃっ!?」 「私だってこのくらいやるさ。じゃあ、ケーキは持ってきたから…」 「はいはい、飯は頼むってんだろ」 「そういうこと」 「あー、じゃあ作りにいくか。そういうわけだから霊m」 「むー(ぎゅ)」 だきつくなー 「…ここに飯たかりに来たのは間違いだったか?」 「そっちもその「やれやれ」なジェスチャーはやめれ。霊夢、とにかく飯作らんことには始まらんから、な?」 「うー…(離れ)」 「なぁ、何か最近霊夢が幼児化してないか?」 「あー…ノーコメントだぜ」 「しかし…クリスマスに鍋ってのもなんだかな」 「文句があるなら食うなよ、いいじゃねぇか、あったまるんだからさ」 「ま、確かに」 「そうそう、おいしいからいいのよ(はふはふ)」 というわけで晩御飯。 とりあえず渋る霊夢(またひざに乗ろうとした)を説得し、コタツの3辺それぞれに座る。 渋っていたわりに鍋をつついてご満悦の霊夢。この様子なら問題ないか。 魔理沙は魔理沙で文句を言いつつもパクパクと食べている。 そんなわけで、クリスマスの鍋パーティーはつつがなく進行したのだった。 「あ、魔理沙それ私のお肉!」 「早い者勝ちだぜ。霊夢だってそんなに確保してるじゃないか」 「いや待てこら、俺なんかいまだに肉一切れも食べて無いぞおい! ってもうねぇーっ!?」 …進行したのだった。(T-T) 「おじやのあとのケーキってのも…」 「作ってきたのは魔理沙だろ?」 「そうそう、それによくできてるじゃない? おいしければいいわよ」 ケーキタイム中。 魔理沙が作ったのはチョコレートケーキだった。 まあイチゴとかはさすがにこの時期は手に入りにくいもんな 「しかしまさかこの前の注文がこれのためだったとは…」 「外の行き来は基本的にお前だけだしな。しかしホント、食べ物の季節感が無いんだな、外って」 実は以前、魔理沙に頼まれ、霊夢と紫さんに許可を得て外に買出しに行って来た。 お賽銭が無くて食べ物の調達とか(主に持ってかれる霖之助さんあたりが)大変だと思い、お土産の意味で向こうの食材を 持っていったら、そのあまりに季節感の無い取り合わせにかなり驚かれた。 で、たまたま遊びに着た魔理沙が大騒ぎしたのだが、今回はそれを利用されたわけだ。 ちなみに紫さん達にはお礼ということで向こうの隠れた名酒の類を大量に買っていった。 「本当はいけないことだけど…また頼もうかしら?」 などといわれた。 それでいいのか、幻想郷の裏鎮守。 「まあ、いろいろあってな。そういえばそれで思い出したが、今日は萃香はどうしたんだっけ? 見ないけど」 「紫のところ。あんたの持ってきたお酒で宴会するって」 「あー、そっち行くって手もあったか」 「ははは…って、最近そういう誘いが来ないなー。何でだ?」 「そりゃぁ…」 魔理沙がある一点をあきれた目で見る。そこには… 「なによ(ぬくぬく)」 ケーキをきるときに再びひざの上に乗っかった霊夢がいた。 「当てられるってもんだぜ」 「あー…」 「最近あのメイド長も顔には出さないけど焦ってるみたいだったからなー」 「へー、あのお嬢様至上主義者がねぇ…」 「いや、むしろお前らに当てられた一般メイド達が、『お姉様っ! 私達も負けてられません、さあ!』って、迫りまくってるから らしいぜ」 「…あー…」 そりゃ処置なしだ。 「まったくあいつには門番がいるのにな」 「マジっすか!?」 「知らなかったの? 結構有名よ」 「うわー…」 「そんなわけあるかぁーーーーーーっ!!!!(ダッシュ)」←メイド長 「「「「「お姉様ーーーーーーーっ!!!!!(追いかけ)」」」」」←メイド軍団 「時間止めて逃げればいいのに…なんでしないの? お姉様(首かしげ)」←悪魔の妹 「私が禁じたから(にやにや)」←紅い悪魔 「うわレミィひどっ(にやにや)」←図書館長 「咲夜さん…(同情)」←門番 「あはははは!(爆笑)」←いたずら小悪魔 「えーっと…(汗)」←司書小悪魔 まさに外道。 以上、クリスマスパーティーの宴もたけなわな某紅い館からお送りしました。 「何か電波が…」 「大丈夫?」 「風邪はひくなよ、霊夢が泣くから」 「泣くか!」 「じゃ泣かないか? 絶対に?」 「ごめんなさい」 「謝るの早っ!?」 もう驚き通しですよ今日は!? つか霊夢…それは喜んでいいのかどうか…(赤面) 「…じゃあ、今日はそろそろ帰るぜ」 「え? もう?」 「いつもなら『まだ夜はこれからだ』ってうるさいくらいなのに」 「あー、私がどう思われてるかについては今度じっくり聞かせてもらうことにして、今日は帰る。いい加減邪魔したくは無いからな」 「邪魔っt「あ、分かった。じゃあね」って霊夢!?」 「今夜はせっかくのクリスマスだし、二人きりの時間ぐらいあってもいいだろ?」 「あっ…う…(赤面)」 「もっとも…」 と、もう一度俺達二人を(くどいようだが霊夢は俺のひざの上だ)眺め回して、一言 「私がいてもいなくても気にしてなさそうだったが」 「うん」 「マテ」 「ははっ、じゃあなお二人さん。そうそう、あとで外に出てみるといいものが見れるかもしれないぜ」 「え?」 「またなー」 そういって魔理沙はとっとと外へ行ってしまった。 あとには俺と、ひざの上の霊夢が残るのみ… 「…結局ご飯食べに来ただけだったみたいね」 「ああ…あ、『ケーキご馳走様』って言うの忘れてた」 「それは今度でいいでしょ」 「まあな…で、霊夢、そろそr「や」いや、そういわれても…」 「…寒かったから」 「え?」 「ずっと寒かったから、○○がいない冬は」 「…」 「凍え死ぬかと思った。体でなく、心が。だから…」 「…ああ」 「今までの分…もう少しだけ、暖めてほしい」 「…了解、それくらいなら、いくらでも暖めてやるさ…」 「ん…」 静かな時間が流れる。 暖かな時間が流れる。 あれから結構たち、すっかり大人になった霊夢。 でも、その体は男の俺からすればやはり小さく、すっぽりと包み込むように抱きしめることも簡単だった。 ずっと、その小さな体で、待ち続けていてくれたんだな。…俺のことを。 「○○…?」 抱きしめる力を強くする。霊夢も俺に身を任せ、前に回した俺の腕を抱きしめる。 暫しの時。 腕の力をゆっくりと抜く。そして俺は、霊夢を伴って立ち上がった。 「外、行こうか」 「うん」 魔理沙に言われたとおり外に出てみる。そこはまさしく銀世界だった。 「うわぁ…」 思わず声を上げ、境内に出る霊夢。 俺もそのあとを追う 「ホワイトクリスマスか…なんかできすぎだな」 「これじゃ明日の雪かきが大変ね」 「目をつけるのはそこかよ…」 苦笑する俺。霊夢はにっこりと笑って俺と腕を組んだ。 「これから、末永く、…よろしくね、あなた」 「…ああ、よろしく」 深々と降り積もる雪。 その中で俺達は、静かに、唇を… 「「「「「「「「メリー、クリスマーーーーース!!!」」」」」」」」 パン!パパパン! 「「………」」 硬直する俺達。そこにいたのは… 「いやー、いいもの見せてもらったぜ」 白黒の魔法使い 「やっとゴールインか、おめでと、霊夢」 七色の人形遣い 「よっしゃー! 祝い酒だー!」 酔いどれ鬼娘 「ふふ、だから言ったろ? 最高のタイミングは逃さない。そういう運命だって」「おめでとう」 紅い悪魔にメイド長 「えーと、こういうときのお祝いに最適なのは…」「「おめでとうございまーす!!」」 七曜の魔女に小悪魔 s 「か、感動しました…」 門番 「おめでとうございます!」「うんうん、いい家庭を築きなさいよー」 庭師に月兎 「あー、クラッカーの音でシャッターチャンスを逃しちゃいました…あの、もう一回いいですか?」 デバガメ天狗 「ご馳走様ね、うふふふふ」「おめでとう」「おめでとー!」 スキマ妖怪に式神 s そのほかetcetc、いるわいるわ。 俺はこのあまりの状況の変化に固まってしまった。 「あ…あの…」 「ん、おい、どうやら肝心のは未遂らしいぞ」 「え、ひょっとして邪魔しちゃった!?」 「気にしない気にしない、何ならもう一回やりゃいいじゃん」 「あ、それ名案!」 「「「「「「「「「アンコール! アンコール!」」」」」」」」」 「って、できるかぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!!!!!」 絶叫する俺、しかしこいつらが止まるはずも無く…って 「霊夢?」 突然霊夢に引っ張られ、そちらを向かされる。そして 「「「「「「「「「おおぉーーーーーー(カシャカシャカシャ)」」」」」」」」」 確かな感触。つか誰だ、撮ってるの 「あ、あの、霊夢?」 困惑する俺を見上げる霊夢の顔は、すっかり真っ赤だったが、天使のような顔だった。 思わず見とれてしまう俺。そんな俺を、霊夢は引っ張り、位置を変える。 ちょうど、みんなから見て俺が霊夢の影に入るような形で、霊夢はみんなの方を向いた。 「…これで満足?」 さっきまでの『やんや、やんや』という皆の歓声が、ぴたっ…と、止まる。 俺のほうからは見えない。が、霊夢がどんな表情をしているかは、皆の顔で想像がつく。 だってほら、あの吸血鬼やスキマ妖怪、さらには亡霊姫や蓬莱の面々にいたるまで、みんながみんな顔を青くし、汗を滝のように 流しているから。 「そう、なら…」 ああ、今の彼女は、きっと女神のような微笑を浮かべていることだろう。 ただし… 「死ね(ダーイ)」 司る物は、多分『滅び』だ。 「『夢想天生』×100」 こうして俺の、幻想郷に定住して初めてのクリスマスは、幕を下ろす。 壊れた境内の修理と掃除は、紅魔館と白玉楼とマヨヒガと永遠亭その他が全面負担することになったとだけ言っておこう。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 37です。 第3話の前にエピローグ後のエピソード、クリスマス変(←誤字にあらず)をお送りしました。 つかクリスマスに間に合わなかったorz 浮かんだの夜の10時ごろだしなぁ… 326
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ゆき 気づけば常連となっていた霊夢使い プレイスタイルは昇竜多用型 しかしながら打ちどころが的確で、コンボもしっかりと魔法陣まで決めてくるため非常に手強い 霊夢の昇竜の下段無敵なしは捏造ではないかと思えるほどである 鬼神玉を利用しての割り連携を模索中で、ガードすると死が見える とても強い わずか参加二回目の大会で優勝した猛者 美翔舞
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【名前/原作/信仰】博麗霊夢/東方Project/未定 【一人称/喋り方】私/面倒くさがり 【ステータス/総経験値】 筋力:A 耐久:A 敏捷:A 魔力:A 魔防:A 【アビリティ】 博麗の家系(儀):A+ このキャラクターは代々高名な陰陽師や回復魔法使いを輩出した8大名家の一つ博麗出身であり その中でも儀式によりさらに才能が高められた待望の存在である 回復魔法、陰陽術の判定に+10%、それらに必要な経験値を2割引きする 天賦の才(極):EX このキャラクターは天に愛されし者であり、最上の才覚を持つ者である 全判定に+25%、全必要経験値を半分にする 自身の補助行動を一回増加させる、奥義枠+3 運命の勝利者:EX このキャラクターは幸運の塊である ・・・・・・天に守られてしまっているのだ このキャラクターの幸運判定は自動成功する、月に1回グッドイベントが発生する 黄金律(身体):A- 身体の黄金美であり健康であるという証 このキャラクターの体力上限を3段階上昇させる また肉体系の状態異常について耐性を保有する ・・・・・・でも胸はない 直感:A+ 研ぎ澄まされた直感は未来予知と区別がつかない とさえ評される理屈を持たず正解へとたどり着く第六感 味方の攻撃であるのならばまず当たらないだろう(裏切りを除く) 神性:D+++ このキャラクターは神としての道を歩み始めたものである しかしそれは未だ目覚めきってはいない 狭き信念:D++ このキャラクターの信仰補正は滅多なことでは働かないが その分、働いたときの爆発力は大きい 意思奥義枠+2、信仰補正上限+20、稀に食いしばり判定が自動成功する 【スキル】 陰陽術lv4 回復魔法lv3 詠唱lv3 神聖魔法(霊夢)lv2 回避lv3 水属性魔法lv3 体術lv2 水泳lv1 社交術lv2 調査術lv4 隠密lv1 指揮lv1 隠蔽lv1 【奥義】15/5+(妹)+1(神聖魔法) +2(狭き信念) 片克片生の秘法(正)/陰陽術・特殊 双子の片方の負の側面を強化することででもう片方の正の側面を強化する呪い/祝福 双子の妹が生存している限り、非マイナス系奥義限定のスキル枠が妹のマイナス奥義数分増加する 無双封印/陰陽術 他者の特殊な能力の一切を封印する結界術の応用魔法 戦闘不能状態の相手にのみ使用できる 天上へと昇る道標/神聖魔法(霊夢) 詳細不明の神聖魔法攻撃 相手に命中するたびに戦闘中全判定に+5の補正が加わっていく クリティカル時、戦闘不能攻撃となる※食いしばりは可能 並列処理/― 自身の技能をフル活用して戦うスキル 多彩さと対応力こそが強さとなるのだ 補助行動+1回 臨機応変/P/― 補助行動を消費せずに状況確認およびそれによる行動変更が行えるようになる 持ち前の器用さを十二分に発揮する奥義 ※変更は基本一つ 滴る血液/アイテム・水属性魔法 自身の周囲をふよふよと浮かぶ数リットル分の血液 戦闘中自動で水属性魔法による攻撃またはカウンターを行う この奥義は奥義枠を消費しない 実践成長/特殊── このキャラクターは実際の戦闘の中で 僅かな経験を糧に強くなる この奥義は無効化出来ない 戦闘中に経験値を取得しレベルアップや奥義の習得をすることが可能になる 戦力分析/P/― 戦闘時相手の様子や細かな動きなどから 相手の能力や行動を予想する 経験や戦闘勘によって養われた高度な戦術論理 血の研鑽/P/特殊 莫大な歴史を重ねてきた名家の力は重いのだ 自身よりも低ランクな血筋の相手の全判定に-15% 低見の見物/特/マイナス・陰陽術 1か月1回、戦闘不能時使用可能 その後の状況の変化を陰陽術を通して見物することができる 相剋術/P/陰陽術 陰陽術による属性強化と弱体化を同時に行えるようになる 属性を操る陰陽術士としての技 オートリジェネ(真)/P/回復魔法 意識せずに回復し続けることが可能になったオートリジェネ 常時自身に対して回復を行うことができる ターン終了時に自身の体力を1段階回復する 非戦闘時にも使用可能 緊急活性/A/回復魔法 1戦闘1回、自身の単体回復魔法の変化量を1段階増加させる 魔力を多く消費することで回復魔法の効果を上昇させる技 黙って倒れろ!/P/意思 濃密な憤怒の波動の力 有無を言わせず、相手を亡き者にする戦意の咆哮 自身の攻撃に対する相手の食いしばりを無効化できる ――――うるせぇ!!! 不屈の闘志/P/意思 無償の食いしばり1回付与 倒れてしまったら敗北することを学んだのだ 主人公の姉。 リアルラックと覚醒力と胸以外の全部を杏里から持っていって産まれた少女。 埋まっているものも基礎スペックもぶっ壊れ枠だが それで順風満帆の人生を歩めているかというとそういうわけではないし 作中の活躍もパッとしない。 そろそろ対杏里×とか言われそう。